52-1:北海道 津別町 シゲチャンランド 



所在地:北海道網走郡津別町字相生256

取材時期:2013年9月

ジャンル:アート系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)
道東に強力な珍スポあり、と噂には聞いていた。旭川に引っ越してきて、横浜からよりはダントツに近くなったとは言え、やっぱ津別は遠い。しかし雪に埋もれる前にぜひ一度は訪れたい、ということで、北見に一泊し行ってきましたシゲチャンランド。北見市内から国道をショートカットして240号に抜ける。そのまま阿寒湖方面に車を走らせると絶対に見落とさないほど異彩を放つ珍スポが左手に。駐車場も広いのでどこにでも止め放題。その駐車場にもなにやら怪しげなオブジェがゴロゴロ。

早速入り口ゲートに向かう。ゲート横に詰め所があり、そこで受付のおじさんに入場料700円を支払いランド内へ(このおっちゃんがシゲチャンであることをまだ知らない)。広大な敷地になにやら大きめの小屋が点在し、多くの建物が赤く塗られている。これだけでも異様な雰囲気ではあるが、まず宇宙人オブジェが大歓迎する手前の小屋に入ってびっくり!キリンの発泡酒「端麗」の350mL缶を開いて造ったテーブル35万円。流木オブジェ500万円、その他高額のモダンアート作品?多数。うーん、なんだここは、凄すぎる。

  

さらに奥に進むと道端に、これも枯れ木を活かしたワニ(歯がクギ!)が牙を剥いているし、壁に立てかけてあるスコップもしっかりキャラ化されている。と、右手の部屋と左手の部屋、何があるのか?恐る恐る内部へ。これまた不思議な世界が・・・中国の大雁塔のようなタワー内部に、これまた流木星人が横たわっている。かと思うと天井からぶら下がるレコード盤・ボーリングピン・針金ハンガーなどなど。うーん謎だ。さらに「鼻」というまた謎の館が現れる。ビーズすだれをかき分け内部に侵入してみると、かなり広いスペースに、これまたアート作品がたくさん。おそらくここがシゲチャンランドの心臓部と思われる?「鼻」が「心臓」のワケはないので、本当は違うのであるが・・・。しかしシゲチャンの創作意欲は旺盛である。一見、なんだかわからないオブジェも、じっくり眺めているうちに、愛嬌のある生き物のようにみえてくるから不思議だ。おっ、こいつは一つ目の怪物だ、こっちは鼻の長いアリクリだな?、足はタコだけど首長竜?といった具合である。二階に上がると、ん?深海魚かっと驚かされるオブジェもあったかと思うと、マタリーと和めるスペースもあったりする。

  

じっくり見ていると全部廻りきれなくなりそうなので、次の館「口」へ。そこにはヒョロッと星人多数。名前は「なのなの族」というらしい。あとで、シゲチャンから聞いたところ、胴体は木の根でアタマは椰子の実で造られているそうだ。うーん、実に不思議な空間。なのなの族というようり、エノキ族のほうがしっくりくるとニカ的には思うのだが・・。で、次は「アタマ」の館。この入り口ドアがまた凄い。サッポロクラシック缶がびっしり貼り付けてあるのだ。先の「端麗」テーブルと同じ手法である。中にはいると、なにやらちっさいものたちがゾロッゾロと集合していて、わにゃわにゃと声が聞こえてきそうだ。シゲチャンランドメインキャラの「ひょうたんくん」や「ビーナッツじじい」もここでじっくり観察できるぞ。ドーナツ盤怪獣もいれば、サッカーボールパンダにも会えるなんて、この「アタマ」館はいったいどうなっているんだ?しかも嬉しいことに、セルフドリップコーヒーの無料サービスまでついている。

  

館はさらに続く。「アタマ」の次は「眼」だ。ここは主に大型の作品群が展示されている。先ほどの「アタマ」のわしゃわしゃ感とは対照的で面白い。こっちはちょっとまじめなアート空間みたいになっているし、それぞれの作品に解説までついている。いやー、このメキシカンな酔っ払いが一番すてきだな?など思っていたら、入り口から受付のおっちゃんが入ってきた、とおもったらこの人こそがシゲチャンだったのだ。こんなところに私設美術館を作ってしまった経緯や、冬場の大変さ、作品の意味などに関してもとても面白いお話を聞かせてもらった。この「眼」の館のさらに奥に離れがあり、そこは骨の館になっている。これも面白い作品であった。シゲチャンはさらに奥地に展示館を進出させる予定らしいので今後の展開がとても楽しみなのである。最後に奥様が切り盛りしている売店に立ち寄り、どうしても欲しかったひょうたんくんバンダナを購入したのであった。そうそう、取材資料として以前にアマゾンで購入した公式ガイドブックを持ってきて、シゲチャンにサインしてもらうんだった、失敗した。次回の取材時には忘れずに持参しようと誓うニカなのであった。



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