51-6:北海道 三毛別 羆事件現場 



所在地:北海道苫前町古丹別三渓

取材時期:2013年5月

ジャンル:生き物系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)
ようやく雪も消え道北にも遅い春がやってきた。以前から取材対象になっていたがなかなか訪れる機会のなかった三毛別の熊事件襲撃現場を取材してみた。旭川からは車で約2時間半。民家もGS も対向車すらほとんど来ない国道239を西に向かい、道道1049に入りひたすら南下。そのどん詰まりが問題の現場である。1915年に起きたその事件は、知れば知るほど悲惨なものだったことが分かった。数日の間に7人もの住民がヒグマに襲われ食べられてしまったんですね。

さて、その現場です。そこは小川が流れている広場に小屋が再現されており、その横に巨大な樹脂製の熊が置かれている・・・、のですが、なんと小屋の屋根と熊全体がブルーシートで覆われているではないか!折角来たのに。あとで苫前の郷土資料館で聞き込みをしたところ、今年は雪が多く小屋の修復がまだ開始されていないとのこと。うーむ残念。一応カメラを突っ込んで小屋内部を撮影したが、修復終了後に再度取材せねば・・・。

  

ということで、まさに何時熊が出てもおかしくない現場から離れ、事件の資料が豊富に展示されているという苫前の郷土資料館に向かった。熊が呼び込みをやっている看板の横を通り、入り口へ。町民以外は300円の入館料を支払い見学開始。受付のおばちゃんに一応現場の様子を尋ねてみると、やはり今年は雪が多くて小屋や張りぼて熊の破損がかなり酷い状態らしい。

さて資料館内部であるが、苫前熊事件関連資料以外にも郷土資料館として様々なグッズが展示されている。が、しかしメインはやはり熊。そのなかでも事件を再現したジオラマの出来が秀逸である。さらに手作り感溢れる別なジオラマもあり、かなり楽しめる内容となっているのだ。なぜか顔を白く塗られた住民もいるので要チェック。さらに三國連太郎主演のテレビドラマ「羆嵐」もリクエストすれば見ることができる。若かりし日の森田健作も出演しているのは面白いが、大分状態の悪いビデオテープからつくられたDVDのようで、ドラマ後半は台本を片手に画面を見ないと、何を話しているのかが分からないくらいに音声が割れてしまっている。なんとも残念なことだ・・。どなかた状態のよいテープを保管されているかたがいればよいのだが・・。

  

 



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