51-5:東京都 港区 お肉の情報館 



所在地:東京都港区港南2−7−19

取材時期:2012年12月

ジャンル:体験系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)

お肉の情報館が品川駅のすぐ近くにあるのは知っていたが、平日のみの開館だったので、学生に戻り「冬休み」というものを久しぶりに体験できたので取材に出かけてみた。品川駅東口、品川インターシティというお洒落スポットの隣に東京中央卸売市場食肉市場がある。60年以上前に開設されているのでインターシティのほうがずっと新参者である。食肉市場の入り口からもアクセスできるが、本来はセンタービルの正面入り口から入るのが正解。市場入り口から入ってしまった場合は一休食堂の前を通り過ぎセンタービルに入る。目指すは6階なのでエレベータに乗り込み上階へ。

  東京タワーも望める(右手が排水浄化設備)

入館料は無料だし、市場やビルへの入場制限もないが、展示室への入り口には係のおじさんがおり、記名を求められる。まずはこの食肉市場の歴史を知るためのパネルから調査開始。残念ながら市場も館内も全面撮影禁止だが、ざっと見たところ写真を撮らなければならない展示は特になさそう(アラカワさんのページでは写真OKのようだったが、現在は特別な許可が必要なようだ)。部屋の真ん中に牛とブタの等身大モデルがと枝肉の展示があるくらいである。一応ざっと雰囲気だけ描いて見ました。



受付のおじさんに勧められた通り紹介DVDを見てみることにした。これがかなり凄いことになっているので、見るには少し覚悟が必要だ。牛とブタがこの市場に運び込まれて、枝肉となるまでの過程を脚色なしに捕らえているためである。品川駅からほど近い場所で、一日450頭の牛、1200頭のブタが処理されていることは事実として知っておくべきであろう。「いのちのたべかた」という本で、いろいろ考えさせられたが、実際に映像で見せられると、肉を食べる、ということはまさに命を食べているのだ、とあらためて認識させられる。



一通り見ると30分弱かかるビデオであるが、ここに来たら必ず見るべきである。その後、実際に使われていたフックやカッターなどの展示を見ると、生々しいものがある。さらに進むと職業としての食肉加工業者に対する偏見コーナーとなった。歴史的に発生した過程などの解説に加えて、悪意に満ちた手紙などが展示されている。どういう思考経路であの文章が書けるのか、まったく謎であるが、何れにしても酷い手紙だ。これを書いた人物は牛やブタを一切食べない菜食主義者なのであろうか?こういう問題が存在するということを伝えるのもこの情報館の重要な役目であろう。

ということで、小一時間ほど取材して終了。考えさせられる情報館ですので、是非一度訪れてみてください。お昼は一休食堂で煮込み定食を頂きました。場所柄、それほど安いとは思えませんが、話題としては面白いかと・・・。




こちらも一番奥に東京タワー、右手一帯が食肉処理施設

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