50-3:北海道 小樽市 宗円寺 五百羅漢   


所在地:北海道小樽市潮見台1-19-10

取材時期:2011年8月

ジャンル:お祈り系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)

小樽・石狩秘境100選(青木由直著)というマニアックな本をブックオフで見つけた。今回の北海道取材のネタ本になると考え早速購入。ぱらぱらとページをめくっていると小樽は潮見台に木彫五百羅漢様たちが密かにいらっしゃるという情報が。小樽はこれまであまりチェックして来なかった場所だけに、今回の北海道取材の目玉の一つとして訪問することにした。

前日の夜、小樽入りし、花園町をウロウロ。ここがまたマニアックな凄い場所。そのなかで少しめずらしいおでんを食べさせてくれる「ふじりん」さんで夕食とともに聞き込み。小樽では五百羅漢寺は結構有名らしく、すぐに認識してもらえたが、「あそこは車がひっくり返りそうになる位の急坂だよ」とか、駐車場に車を入れるのも一苦労、といった恐ろしげな前情報をゲットし、翌朝宗円寺に向かった。当然、案内看板もなければ、ナビにも現れない。急坂の高台にあることを頼りに進むと、老人養護施設の横を抜けてさらに登ったところで宗円寺発見。ただし、駐車場へ向かう入り口は完全にスイッチバックが必要かつ傾斜がきつい。RX-7を何度も切り返し、何とか駐車場に入れた(途中、お腹をヒット!い・痛いです)。

  

造園整備をしているおじさんたちが仕事しているが、寺自体は無人のようである。まずは広場の石像観音様にお参りする。さて問題の羅漢様達は右手の高床式の寺社に安置されているようだ。羅漢ワールドへの入り口は一番奥の階段であるが、そこに辿り着く前に、小坊主石像(なぜかネズミ付き)がいたり、これまた目つきの悪い小坊主石像があるので気が抜けない。また、さすが高台、小樽の町並みと海が一望できる景観も一緒に楽しんでおこう。

さて、入り口の階段を登る。一番下に電灯スイッチがあるので、天気が良くない時などは点灯させてから登るとよいだろう。階段を登り切り、ぐるっと正面に廻る。そこが羅漢蔵安置場所であり、正面に大きめの大仏様が鎮座されている。残念ながら堂内全面撮影禁止であるので、しっかり脳裏に焼き付けておくことにした。本当に五百体あるらしいので、まずは数で圧倒される。木彫でこれだけのものを作るには相当な期間とお金がかかったはずであろう。当然であるが、一体一体みな表情や来ているモノが違う。少しスケッチしてみたが、羅漢の数が多すぎて雰囲気が伝えられない。しかし、良く見ると大仏様の後輪と蓮華台座が無い。パンフの大仏さんにはあるのに、目の前のホンモノにはそれが無い。なるほど、この本堂を建て替える時に高さが足りなくてこうなったのでは?というのが、ニカの推測。

  

まあ、本題ではないので、それはさておき、じっくりと羅漢様達を拝ませていただく。正確には分かっていないようだが、中国風の様式が見られないことから、完全に国産木彫ということらしい。しかも約400年前に作られたものとか・・。「ふじりん」のママも言っていたが、もう少し道路を整備し、しっかり宣伝すれば間違いなく小樽の名所になるのに・・、という言葉に同感。写真は撮れないが、羅漢像折り紙やポストカードなども無人販売されているようなので、こちらもしっかりチェックしよう。小一時間ほど参拝させていただき取材終了。帰りは違うルートで駐車場から脱出。スポーツカーでここに来るのは止めた方が良さそうです。


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