50-2:北海道 北斗市 男爵資料館   


所在地:北海道北斗市当別4-3-1

取材時期:2011年8月

ジャンル:展示系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)

最初は男爵いも資料館だと勘違いしていた。でも大丈夫「男爵いも資料館」でググっても、「男爵資料館」がきちんとヒットする。最近の検索エンジンは賢くなったなあ、といっている場合ではない。達磨大師に引き続き北海道上陸の第二弾として、その男爵資料館を訪ねてみた。達磨大師はトラピスチヌ、男爵資料館はトラピストと男女の差はあれ、修道院のそばに両方とも存在する。しか〜し、その距離は結構離れており、車で1時間近くかかってしまった。

男爵が作ったイモなので男爵薯であることは知っていたが、その男爵って誰なの?ということまで答えられる人はかなりの函館通。函館には何度も来ているが、この資料館に来るまで、ニカも知らなかったのである。まずは国道228号にある標識に従って進むと、いかにも北海道、という感じの広場と建物に辿り着く。駐車場、といっても明確な線引きがあるわけではなく、建物のそばに数台の車が停まっているので、その横に、といった感じ。受付で一人500円(JAF割りで450円)を支払いいざ館内へ。すると、受付のお姉さんが最初にレクチャーをしてくれるので、聞き逃さぬよう。

  

まずは問題の「男爵」さんは誰?という所から。川田龍吉(りょうきち、と読む)男爵が、明治39年この地に農場を作りそれが資料館として残っているとのこと。川田男爵は土佐出身で、あの岩崎弥太朗の右腕として活躍した大人物だったのだ、知らなかった・・。その男爵がアメリカから動力付き耕作機械を導入し、欧米流農業を展開するための拠点としていたのが、この牧場。当時の牛舎が展示資料館となっているのだ。留学時代の恋物語なども、しっかり解説されるので、ぜひ勉強されたし。

   

しかし、館内の展示をみると、当時としては相当モダンな設備を擁しており、ハイカラ趣味を炸裂させていたのであろう。現在のお金に直すとウン億円に匹敵する自動車なども取り寄せたり、戦車のようなトラクターで畑を耕したりしていたが、お年を召した晩年は自分で内燃機関を運転するより、人力の籠がお気に入りだった、との解説もあり、男爵もやはり日本人なのだな〜などとホッとしたりするのであった。館名からも明らかであるが、「男爵イモ」に関する解説はあまりないのは当然で、イモではなく川田男爵の資料館なのですからね。

館内はかなり広いので、見学時間は十分みておくことが肝心である。別棟の展示室には当時の生活雑貨などもあり、歴史的な価値のあるものが並べられている。畳敷きの居間も再現されており、先に書いたように和のテイストも大事にされるお方だったようだ。イモの話題が少ないが、どうにも物足りない人は併設のレストランでイモ料理が食べられるようなので、試してみては?ニカ家は前日の食べ過ぎがたたり、軽い昼食にしたかったのでパスしました(と言いながら、ハセストのヤキトリ弁当Wを買い食いしました)。


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