50-10:北海道 芦別市 北海道大観音 


所在地:北海道芦別市旭町2

取材時期:2011年8月

ジャンル:お祈り系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)

北の京芦別にある北海道大観音。今回で二度目になるが、念願の五重塔に泊まれた翌朝、フロントで割引券をもらい、訪れてみた。前回はまだモノレールの軌道が残っていたのであるが、今回はすでに綺麗に撤去されていた。2002年に最初にきたときのことを良くおもいだせないが、たしかゲート前に車を停め、徒歩で観音様足下まで歩いたように記憶している。今回は横の入り口を車で走行し、入り口直前までナナ助を持ち込めた。早速取材である。

まずは拝観料を支払い内部へ。中央正面にあるエレベータで最上階まで上がり、そこから階段で下りながら巡礼する方法は、あの仙台大観音と同じ仕組みである。比較的新しい大観音であることを物語っている(調査によると1989年建立)。20階へのエレベータホールはなにやら荘厳で、これからの胎内巡礼をもり立てている。一気に登り、エレベータのドアが開くとそこには金ぴかのご本尊様。その足下に「献奉金5000円」と書かれた紙を貼り付けられたミニ黄金観音様がずらり。なんだかのっけから俗世に引き戻されたようで・・・。

  

ピルグリムと化す前に、高いところから芦別の町を一望しよう、ということで展望室へと、さらに階段を登る。観音様の丁度胸のあたりに展望室がしつらえてあり、印を結ぶ観音様の指と芦別の町並みがとてもマッチしている(本当か?)。さて、階下にもどり、巡礼の旅を始めようかと展望室から戻ろうとすると、そこには「祈願どころ・順の道・入り口」とある。まあ、入ってみるか、と進むと、中は真っ暗で手探りで何とか進める状態。なるほど、明かりがないとはこういう事なのか、と気付かせてくれる、ある意味これも巡礼の一部なのであった。

  

さて、本題のお参り開始である。前回、すでにスタンプ帳を購入し、全菩薩制覇しているので、今回は手を合わせることに集中。もちろん拝観料はしっかり払ったので、それぞれの菩薩さんにお賽銭を放り込まねばならぬ義理はない。しっかりお参りすることが重要、と決めつけて、いざ螺旋巡礼の開始である。それぞれの階で合格祈願や夫婦円満祈願・子だから祈願などがあり、必ずどんな人でも何らかのお願いをすることができるようになっている。そうそう、交通安全祈願のところではお守りを購入してしまった。各フロアをつなぐ螺旋階段の壁には、巨大観音・巨大仏胎内巡りでは良くあるパターンの、寄付をしてくれた人々の名前を刻んだプレートなどがびっしり並べられている。

  

大分、願掛けも多くなり、そろそろ疲れてきたところで「願封じ、じゃなかったガン封じ祈願」を行い、仏教資料館を見学して、ほぼ胎内巡りはほぼ終了。この仏教資料館はじっくり堪能するに値する大理石板仏教絵画。これだけの数をそろえているところはなかなか無いのでないか?最後に布袋さんに見送られながらエスカレーターで出口へ。あとは受付ロビーで、土産を買うもよし、フリーマーケットを冷やかすもよし、好きにやってください。大観音の胎内巡りとしてはかなり内容は良く考えられているほうだと思います。ただ、佛願寺のお姉さんが指摘するように、「北海道大観音も、昔の黄金涅槃像のように、魂は入っていないからね〜」という意見には、たしかに座布団一枚と思える拝観ツアーなのでした。


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