49-6:熊本県 阿蘇郡 宝来宝来神社


所在地:熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陰 2909の2

取材時期:2011年5月

ジャンル:お祈り系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)

阿蘇に強烈な神社あり!という情報を得て、やってきました宝来宝来(「ほぎほぎ」と読む)神社!当日午前中は天気が回復し、晴れになる、という天気予報は見事に外れ、国道57号から325号に入るころには、前の車のテールランプがやっと確認できる濃い霧。借り物のビッツで俵山峠を走る気になれず、峠の逆側からアプローチ。山道にはいる直前に派手な幟多数発見!ここに違いないと県道から逸れる。誘導看板に導かれながらお宝神社に到着。中央に砂利の広い駐車場を持つ、鮮烈な朱に塗られた社殿群である。

  

雨も強くなってきたが、ここまで来て取材しないわけに行かないので、覚悟を決めてキャノンにフィルムを詰め、ビッツを降りた。解説を読むと、ここにヘリポートを作ろうとした重機の運転手が整地中に巨大な岩を発見し、それを撤去しようとしたところ突然重機が壊れて、修理して再度撤去しようとすると、また壊れてしまった。その晩に夢に岩がでてきて、「宝くじを買いなさい」とのお告げが。その通りにすると、宝くじが大当たり。そのお金で岩を祀るホギホギ神社を建立した、というお話らしい。その噂を聞きつけて色々な人が願掛けにきて、そして宝くじを次々に当てていったことから、社殿が大きくなっていたのだそうだ。

  

それにしても派手な神社だ。まずは正面に鎮座する、問題のお岩さまにまずはパンパンと手を合わせる。さて、取材である。ここは、色々な社殿があり、大黒様を祀る祠や、パワーストーン展示室、御神物殿、縁切り布袋さんなどが小部屋に分かれて展示されており、それぞれの部屋に沢山の開運グッズがやまのように並べられている。なるほど、この神社はこのグッズ販売で商売しているのか、と勘ぐってしまうほどの物量作戦である。広大な敷地を、片手で傘を差し片手でシャッターを切りながら取材していると、境内アナウンスが入る。参拝者の開運を祈願して、開運祈願祭が始まるので参加するように、とのこと。しかも嬉しいことに無料らしい。

 

さて、最初に拝んだ「当銭岩」の前にニカ家も含め参拝者10人程度であろうか、大集合している。そこに神主さんが現れ、ご挨拶。さらに祝詞をあげ、最後に参拝者一人ずつに玉串を渡し、それを奉納するのである。奉納後、神主さんに金色小判お守りシールがもらえるので、是非参加すること。その後さらに取材を続けるが、いたるところに「防犯カメラ動作中」の張り紙が・・。「神様はみています」などという脅し文句も掲げてあったりする。これらのグッズを盗んでゆく輩が存在する、ということなのだろう。なんとも悲しい状況ですね。そんなこんなで取材終了。全くの現世利益追求型神社なので、厳か感ゼロ。お参りに来ている人も、「絶対に当ててやる」と気合いの入った感があり、珍神社としての雰囲気を盛り上げることに成功しているのである。皆さんもこちらを取材する場合には、宝くじの一枚でも購入してから訪れると、より楽しめることと思いますよ。


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