49-4:熊本県 玉名市 菅原神社 うっふん仁王像  


所在地:熊本県玉名市富尾539 

取材時期:2011年4月

ジャンル:お祈り系

珍スポ度:☆☆☆☆(☆五個が最高得点)

ニカ家で唯一取材記録が未だに存在しない県、それは熊本なのであった。今年の連休は全国制覇の野望達成のため、熊本に飛んだのであった。その第一弾取材として、石貫のナギノ横穴群が面白そうだ、ということで空港からレンタカーのビッツを駆って急行してみた。横穴群自体は遺跡フェチではないニカにはあまりグッと来なかったが、その「石貫散策マップ」看板にあった「仁王像」に目が張り付いてしまったのである。これは絶対に観ておかねば、と案内看板と、ナギノ交流館の前においてあったパンフを参考にしながら石貫を散策しつつ仁王像探索を開始したのた

何度も迷いながら菅原神社になんとかたどり着く。鳥居の先はものすごい石造りの急階段だ。なんだか、仁王様とのご対面を酷く拒まれているように感じる。まあ、それはそれとして、取材を続けようと石段を駆け登り、まずは正面の社殿前にお賽銭チャリ?ン!パン・パン、としアタマを下げ、撮影許可を請う。それでは、と早速仁王様を捜索するが、境内のどこにもいらっしゃらない。あれ?普通、仁王様って寺門に陣取っているよな?浅草の浅草寺にもいたしな・・・神社じゃないよな?もしかしたら、また捜索する場所を完全に間違ってしまったのか、という不安に駆られ、いよいよ小走りに境内をうろつく。やはり居ない。半分あきらめムードで石階段とは違うルートで麓にもどる道を見つけたので、境内ではなく周辺まで調査を広げることにした。テケテケと坂を降りると中腹に問題の仁王様発見!おぉぉ・・・っ!

    

これは凄いです。大きさは人の背丈より少し低いくらいか?先に述べたが、仁王様は通常寺門の両側に配置され、一方は阿形、また一方吽形を取って対になっているものですよね。石貫の仁王像は、外側の腕の拳がアタマの横に来ていて、内側の腕の拳が腰のあたりにきているのでまるで、「うっふ?ん」悩殺ぽ?ずぅ、という様相を呈して居るではないか!しかも、である、うっふんポーズに加え、このはだけたお胸の大きさはいったい何なんだ。筋骨隆々というより、トップレスバー状態という、子供達の健やかな成長を祈願して作られたとは思えない大胆さ。

  

いや?写真撮りまくりましたが、どうやら酷く興奮していたらしく、現像から仕上がってきた写真のできがいまいちでした。皆さんに上手く伝わるかな??もしかしたらこの石像、石工さんの記憶スケッチで作製された可能性大ではないか?それなら分かる気がするぞ、自由な発想で掘り進むウチに、石の中に仁王像が勝手に現れて出来上がった作品と想像する。

でも、地元の皆さんにはしっかり愛されている存在のようで、しっかりと注連縄をまかれ、デコポンがお供えしてあるのである。一部欠けている部分もあったりで経年劣化もしているが、まだまだ石貫の子供達をしっかりと見守ってくれるのであろう。石仏フェチは絶対に抑えておきたい逸品であろう。熊本取材での大発見であった。


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