49-2:沖縄県 名護市 農村喫茶・夕日の丘  


所在地:沖縄県 名護市 勝山90

取材時期:2010年12月

ジャンル:なごみ系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)

国道449で看板を見つけた。これが無かったらたぶんお邪魔していなかったものと思う。沖縄取材前に事前調査で面白そうな場所だなとは思っていたが、すでに食事もしたし、夜は早めに宿に着きたかったので、パッと発見できなかったらあきらめよう、とビッツを走らせていた。すると、どうだろう、前述の通り結構派手な看板発見。その看板に導かれるままにズンズン山を登る。本当にこんな所に喫茶店があるんだろうか?と大きな不安感を抱き始めたそのとき、巨大な建物の壁面に「夕日の丘」と書かれているのを発見。よ・よかった、夕日が落ちる前に辿り着いた。

早速裏の駐車場に車を回し、入り口?とおぼしき所に進む。流石に「夕日の丘」と名付けるだけあって、海側の景色は抜群だ。ん?でもなんで山羊と猫の顔ハメ?よくわからないが、まずは建物に突撃である。ガラァ〜と引き戸をあけ、店内に。すると海側にズラッと並べるカウンターがあり、その反対側は座敷になっている。かなり広い空間の一番奥に、カラオケステージが。手作り感バッチリで、どこか淡路島の謎のパラダイスの雰囲気もある(誤解があるといけないので、似ているのはカラオケステージだけです)。

  

先客はお兄さんたち2名。すでにカウンターにジョッキを並べ、良い気分になっているようだ。カウンターの奥に貫禄のあるオヤジさんが陣取っており、最初はなにやらタダならぬ雰囲気があったが、こんなところでメゲていてはいけない。お兄さんたちからスツール数個隔てて、着席すると、オヤジさんがおしぼりを持って来てくれた。コーヒーを注文すると、オヤジさん、お湯を沸かし始め、お菓子を勧めてくれた。なーんだ、見た目よりもずっと優しそうなひとじゃん、と安心し、色々話を聞かせてもらったりしたのである。座敷やテーブルにはコンロがあり、バーベキューなんかもできるようだ。カウンター頭上の天井には、全国各地からこの農村喫茶に来て感動した人達の色紙が無数に貼られており、それらを読んで行くのも楽しい。夏場のトップシーズンはさぞかし忙しいのだろう。

  

そのうち、隣組のお兄さんたちともうち解け、自宅で採れたタンカンを持ってきているから、と山のように果実を頂いてしまった。カウンターでもオヤジさんがそのタンカンを切ってくれて、「タンカンはこうやって切るようですよ」と言いながら、振る舞ってくれたのだった。許可を頂き、店内の撮影などしていると、海の向こうに日が傾きかけてきた。夏場だと、ちょうど水平線に日が沈むのだけれど、冬はすこしずれて半島にかくれるんだよな、などといっていたのだが、いやいや、なかなか良い夕日が観れました。夕日とともに、お店の雰囲気もしっかり堪能できた、沖縄の手作り和みスポットである農村喫茶。珍スポファンには少し物足りないかもしれませんが、とてもほんわかする場所ですので、是非一度どうぞ。


リンク等:
公式ページ

取材記録49に戻る |  にかのページメイン | ニカ家のページへ