49-10:埼玉県 南埼玉郡 工業技術博物館 


所在地:南埼玉郡宮代町学園台4−1

取材時期:2011年7月

ジャンル:展示系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)

日本工業大学博物館 こちらも平日のみの開館ということで変則勤務のうちに訪れてみました。以前「ぶらり途中下車の旅」で蒸気機関車が動態保存されている博物館として紹介されていたので、そのうち取材しようと思っていた場所。大学自体は東武動物公園のうらにあるので、とても「ぶらり」と寄れる場所にはないと思うのだが。GPSにたよってなんとか大学正門に到着。守衛さんに博物館見学を告げると場所を教えてくれた。 館前にバイクを停め、取材開始である。

  

この博物館のメイン展示は歴史的な工作機械である。残念ながら館内全面撮影禁止だったので写真は特別に許可をもらった全景のみです。へたくそですが、メモ帳に絵を描いてみました(雰囲気だけでもお伝えできるかな?)。入り口で見学手続きを行う(記名のみで無料なのが嬉しい)。正面に学生さん達が復元したプロペラ機:日野式2号、地上にはオールドスタイルの仏車:ドライエ・タイプ32 (1909年製)。その奥にメインの工作機械達が鎮座している。そのなかでもフライス盤という金属を加工する機械の変遷が面白い。やはり国内の産業黎明期は欧米の工作機械が輸入されておりそのデザインが楽しい。妙に虫っぽいものや、未来的なロボット様のフライス盤を発見できたりするのである。

 

一通り見て回り出口に近づくと担当の教官(技術担当の先生かな?)さんから昔の工場を再現した場所があるので見て行きなさい、との有り難いお言葉。遠慮なく見学させて頂くことにした。当時は蒸気機関一つの動力で実に様々な機械を同時に駆動していたことがよく分かった。その後二階の巡回時計(これが、また面白い機械であり、分解モデルをみていると時間の経つのを忘れるくらい)や計算機展示コーナー(テレタイプなんかもある)をチェックし、一通り終了。

 

受付のお姉さんに挨拶をして取材終了と思ったが、またしても嬉しいご提案あり。何とあの蒸気機関車の整備がちょうど行われているので、見ていったら?とのこと。導かれるまま隣の建物に行ってみると、テレビでみた機関車が鎮座しておりタンクに給水を受けているところであった。個人で楽しむ程度であれば、という条件付きで写真撮影を許可していただいた。 全体的にマニアックで楽しい博物館であるのは間違いない。節電の影響で冷房が効いていないのでちと辛いが、ぜひ一度訪ねておきたいスポットのひとつであろう。


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