48-7:宮崎県 日向市 サンメッセ日南 モアイ像   



所在地:宮崎県日南市宮浦2650

取材時期:2010年10月

ジャンル:お祈り系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)

日南のモアイ像は今回の宮崎取材で必ず訪れてみたいスポットの一つであった。それはあの珍スポマニアのバイブル、都築響一著「ロードサイドジャパン」の表紙を飾っているスポットであることが一番の理由である。国内モアイ北の雄、滝の霊園は何度か取材したことがあるが、宮崎にはなかなか取材にこれず、こんなにかかってしまった。これで、晴れて南北モアイ比較ができるというもの!楽しみである。

さて、宿泊先のシーガイアから国道10号および220号を使いひたすら南下。台風一過の晴天を期待していたのだが、あいにくの空模様。降ったり止んだりである。南国ムードの国道を1時間弱走ったろうか、サンメッセ日南の入り口に到着。入園料700円(ウェブページ印刷で500円となる)を支払いレンタカーのビッツを駐車場に停め取材開始である。まずはウェルカムプラザで園内の概要をつかむ。案内所広場になにやら威勢の良いおっちゃんが・・・。かなり篤そうな人だ。おっちゃんにアクセスするのはモアイを見てから、と後回しにしてまずはモアイに向かった。

  

「モアイ→」に従い道を進むとカーブの向こうに林立するモアイ像が・・。おぉっ!これが噂のモアイか・・、と走り寄り写真を撮りまくる。が、良く見るとあまり凄くない。これなら北のモアイの方が数も多いし、ストーンヘンジもあったりで楽しめたのに・・・。とちょっとがっかり。気を取り直し、撮影を続けていると、「写真撮ってんねん、どいてんか〜」と遙か後方から若い関西女どもの声が・・。どうやらモアイの前で願掛けをしているカップルに対して浴びせられた非難の声のようだ。どうもパッとしない女4人組が一列にならんで携帯をモアイに向けてかざしていた。そんなに人が映っていない写真が欲しいなら絵はがきでも買えばいいでしょ!と思ったが、例の二人は「すみません」と横に避けた。そんなことだから女4人での旅行になっちゃんうんだよと、苦々しい気分でモアイを後にしたのだ。

  

サンメッセのモアイ像は勝手に複製しているわけではなく、イースター島の本家モアイ像の復元や修復に尽力したクレーン会社であるタダノが現地の長老達の許可を受けて宮崎のこの地に建設したのである。なんで日南に?という疑問もあったが、それらを知るために丘の上にあるセンタープラザに登ってみた。そこは資料館になっており、パネル展示で説明がされている。ここはもともと京都の宗教法人一燈園が所有している土地で馬の放牧などが行われていた。村おこしとして一燈園の西田氏がサンメッセを作るときに、タダノの社長が知り合いであったため、日南にモアイが作られることになったようだ。なるほど、それで地球感謝の鐘などというものがあるのか、と妙に納得してしまった。一通り展示を見終わり、雨も強くなってきたため取材はこれにて終了。ウェルカムプラザに戻る。

  

売店でおみやげを物色し、モアイミニタオルとモアイステッカーを購入。外に出ると、先ほどのおっちゃんが半紙を前になにやら書いている。なんかすごくパワーのある人だなと思って近づくと、「名前は?」と聞かれ、応えると、半紙の上にすらすらと墨を載せて行く。人生訓のようなものをいろいろ書いてくれているのだが、一番大きな字で「今だよ 今やらずにいつできる」とあった。このほか

モアイの力
信ずるな
うたがうな
確かめろ

人生の喜び

と非常に力強いタッチで書いて頂いた。このかた、藤岡穂積さんというお名前で、ヒューマンパワー五五五宮崎 代表取締役社長さんなのだそうだ。ちょっとネット調査してみるとSMI(墨)という活動をされているようです。単なる当て字なのかなと思ったが、Success Motivation Institute の略でポール J マイヤーという人が提唱した活動なんですね。モアイ像そのものよりも、藤岡さんに圧倒されたサンメッセ日南でした。モアイ対決の勝負は滝の霊園の勝ち!といったところですね。


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