45-4:山口県 長門市 麻羅観音 



所在地:山口県長門市俵山下安田

取材時期:2009年5月

ジャンル:お祈り系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)

まずは俵山温泉に向かう。国道491から県道38で向かうルートは車ではお勧めしません。対向車があるとすれ違えない程狭い道が続く。県道34からのアプローチの方がまだましですね。ということで、何とか温泉街に到着。温泉街で少しペナント生息調査を行うも、子供の来る観光地ではないことから、そもそも俵山温泉のペナント自体が存在しない可能性大。数件の土産物屋での聞き込みで、調査終了。やはり無かった。一件目の土産物屋では入るなり「はい、これ試食ね」とおばちゃんに焼きたての三猿まんじゅうを渡される。結構いけるので、一箱購入。


さて、問題の麻羅観音は?と観光案内板を見るが載っていない。温泉街をうろうろするも情報無しなので、バスのチケット売り場のオバチャンに「あの〜麻羅観音に行きたいのですが」と尋ねてみると、「ああ、観音様ならそこを左にいって、橋を渡ってしばらく歩くとあるよ」。うーん、ここでは「観音様」と呼ばれ大切にされている雰囲気が伝わる。少し距離がありそうなので車で移動。すぐに誘導看板が見つかり、道なりに少し行くと例の看板がどーんと出てくる。駐車場も完備されているので、ナナ助を停め取材開始である。

  

道を挟んで駐車場の向かい側にその問題の観音様はいらっしゃる。こんもりとした森のなかにお社がある。手前には地蔵が並ぶところはいたって普通の寺の風情であるが、お社の周りにニョキニョキと生える物体がタダならぬ状況を作り出している。大小取り混ぜて男性シンボルが多数。黒いモノ、白いモノ、中にはぴかぴかに光るステンレス製のモノなどもある。撫でると子宝に恵まれるということもあって先端部分がテカテカになっている。

  

さて、メインの観音様のいらっしゃる祠に向かい、お賽銭を入れ手を合わせる。その前にも小さい絵馬ならぬ奉納チンコが・・。無人の販売所で奉納チンコを購入し、マジックでお願いを書き入れ奉納するのだ。凄いシステムである。そのお願いをじっくり読んでみると、やはり子孫繁栄にまつわる祈願が多い。祠の手前に由緒書きがあったので読んでみると、大内義隆公が家臣に攻められ自害した後、その末子である歓喜丸が山中で女装してかくまわれていた。しかし見つかり、この神社のある場所で殺され、男である証拠にチンコを切り取られ持ち去られた。という悲惨な物語。里の人々がこれを哀れに思い、ここに観音堂を建立した、というもの。かなりエグイ気もするが・・。しかし名前が歓喜丸とは凄いですな。

  

観音堂の左手に奉納チンコ格納場所があり、そこにはおびただしい数のチンコが並ぶ。これは圧巻である。手作り奉納チンコもあったりで、じっくり観察すると面白い。それほど広くはない境内を一通り撮影して、取材終了。連休中であるが、このとき訪れたのはニカ一人のみ。なかなか静かで良い場所であった。5月には供養祭もあることが書いてあったので、興味のあるかたはどうぞ。


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