44-8:茨城県 石岡市 パグ人形館 



所在地:茨城県石岡市小山田(鯨岡)367-3

取材時期:2009年3月

ジャンル:展示系&生もの系

珍スポ度:☆☆(☆五個が最高得点)

久しぶりに茨城県中部の取材をしようと県道 を東筑波ユートピアに向けて走っているときであった。道ばたに縦書きで「パグ人形館」。ん?今のは何だ?パグ?人形館?韓国のパクさんが集めた人形のこと?はてなだらけになり、気になって仕方がないので、七助号を展開させ看板が示す方へ進んでみた。車一台がやっと通れるあぜ道。誘導看板はさらに続き、森の中へ。さらに進むとやっと問題の人形館を発見した。駐車場では大型のシェパード君がお出迎え。ここまできても「パグ」の意味がわからず、ちょっとどきどきしながら人形館へ向かう。すると、建物の奥から金網越しに「キャン・キャン!」という鳴き声とともに小型の物体が・・。そう、パグとはあのブルドックを小さくしたような小型犬のことなのであった。

「パグ」はわかったが「人形館」とはこれいかに?と思い人形館の扉開ける。入館無料というのはうれしいが、人形館という胡散臭さが珍スポとしての期待度が高まる。入り口を抜けるといきなり館長と思われる女性が机に向かってうずくまっているではないか。よく見ると何かを作製しているようだ。そう、パグ犬を擬人化した小人形を作っているのであった。「いらっしゃい、ゆっくりみていってね」と、館長。



まず館内全体を見回す。10畳程度の床張りのフロア二つ。その壁側に展示台がもうけてあり、そこにちっちゃなパグの顔をした人形がゾロッゾロ。現在のテーマは「世界の童話」である。ジャックと豆の木、三匹の子パグ(だって)、白雪姫やアラジンの魔法のランプなど盛りだくさんである。どれをみても顔がパグであり何となく変な感じがするが、細部までしっかり造り込んである。写真はいいですか?というニカの問いに対して、館長「どんどん撮ってください」。なんとありがたいことですか。館長も昔はカメラに凝っていたらしく、ニカのキヤノンT90をみて話しかけてきた。「もし可能なら、世界の童話シリーズの写真を印刷した冊子にしてもらえませんか?」とのこと。これまでは地元のアマチュアカメラマンが撮影して冊子化していたのだが、彼が転勤で引っ越してしまったため、今回のシリーズが未撮影になってしまったのだ。



お引き受けさせていただき、早速撮影開始である。特に接写レンズを準備してきたわけではないので標準50mmを駆使して撮影終了。一息ついて、やっとじっくり眺める時間ができた。粘土で形を作り、それにアクリル絵の具で彩色して行く手法で作製しているようだ。館長が手を真っ黒にして黙々と作製に没頭している。人形以外にもジオラマも手を抜かずにしっかりと作っている。パグ・アラジン君もしっかり魔法の絨毯で飛んでいるし・・。しかし、何でパグ?という素朴な疑問が・・。館長の趣味でパクを飼うため都心からここ石岡に移ってきたとのこと。パグ人形作製もだいぶ前から行っており、デパートでの展示即売会も開くほどの実力者なのだそうだ。そういえばガラスケース内部には値札のついたパグ人形もある。

偶然に通りかかった人形館ではあるが、なかなか楽しい場所なのであった。


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