44-1:香川県 直島町 007/赤い刺青の男 記念館 



所在地:香川県直島町

取材時期:2008年12月

ジャンル:展示系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)

ベネッセハウスに向かうために宮浦港に着岸し、レンタカーのデミオを上陸させた時に、それは目に飛び込んできた。正面にある干しダコ屋の看板の下に「007記念館←」のペンキ書きの表示。いかにも手作りで安っぽい雰囲気が漂う。その場ではもう5時を大きく廻っているため、チェックは翌日、島を離れる前に行うことにし、ベネッセハウスに向かった。さて、ベネッセハウス取材も一段落し、フェリー乗り場に戻ってきたニカ家は、まず遅い昼食を「ふじ食堂」で済まし、いざ取材を開始した。

矢印の示す方向にすすむ。干しダコ屋から100mと書いてあるので、すぐそこだ。道を曲がるとすぐに007の幟を発見!いざ突撃である。どう見ても民家の庭先にあった倉庫を改造した建物の横に入り口を発見。雰囲気からして、間違いなく珍スポである。恐る恐る近づき、ユニオン・フラッグが貼り付けてある玄関の壁をすり抜け内部へ。土足OKに再度驚き、正面を見るといきなり、ボンドの書き割りが・・。ボンドの顔の部分がくり貫かれており奥にボンドと思われる似顔絵が除いている。ということは、もしかしてこれって顔ハメ?うーん、いきなりかい!

  

さらに内部へ進むと赤で統一された館内の一番奥に不気味なオブジェ。なんと巨大な心臓ではないか。この記念館の正式名称は「赤い刺青の男」だが、フレミングの作品にそんなタイトルの小説あったかな?などとパネルを追って行くと、この007シリーズはフレミング亡き後のシリーズを受け継いだレイモンド・ベンソンの作品でなのだそうだ。で、その舞台がこの直島であったことから、島民の草の根運動として映画化を推進するために造った記念館なのである。赤いいれずみということで館内の色が赤になっている。全てボランティアだから、ということだろうか、入館料無料というのも嬉しい。

展示内容は、というと件の心臓は物語と大きく関連するらしく、顔ハメでぶん殴られていた河童というのも登場するらしい。巨大心臓オブジェの横にあるモニターには映画化推進のための番組が流されている。結構お金掛けてるじゃん、と思ったら、これもベネッセから少し資金が出ているようだ。このほか、昔なつかしボンド映画のポスターが壁中に貼られていたり、ワルサーPPKや仕掛け銃など、007お馴染みグッズも豊富に蒐集展示されており、ボンドファンはそれなりに楽しめるのではないか。撮影禁止とも書かれていないのでしっかり記録させていただきました。

  

館内にある時計は英国時間を示しているので、ボンドガールに見とれてフェリーに乗り遅れないように気をつけよう!予想外の珍スポ発見であった。


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