43-6:愛知県 吉良町 アンコール ミュージアム 



所在地:愛知県幡豆郡吉良町大字宮迫字宮迫86-3(「みやば」と読む)

取材時期:2008年9月

ジャンル:展示系

珍スポ度:☆☆(☆五個が最高得点)

それはガン封じ寺から県道41号を西尾に向けて快走している最中であった。左手に多面仏頭がチラリと見えた。ん?今のは何だ?何だったんだ?と思いXJを転回し、その場所へ引き返した。そこはなんとタイ料理のレストランであった。その名も「クッキ・ヌードルズ」。そうかレストランのオブジェか、ちょっと外したな、と思いつつ、先ほどの多面仏頭の写真でも撮っておこうと駐車場にXJを停めた。すると、そこには「アンコール・ミュージアム」と表記があるではないか。そうか美術館があるんなら是非見せてもらわねば、と思いズンズン進む。

   

美術館入り口にたどり着くと、そこはレストラン入り口でもあった。まだお昼には早いし、食べても良かったけど、のんびりもしていられないし・・、と一瞬迷ったが、まずは突撃だ。「あの〜、食事はでなくて美術館が見たいのですが・・」と受付のお姉さんに告げると、「どうぞこの奥ですよ」と優しいお言葉。しかも無料と来ている。流石に写真撮影はご遠慮くださいとのことでしたので、しっかり頭に入れておこうと気合いをいれてレストラン奥の美術館に進んだ。

そこは、ご当地吉良町が石材加工で有名であることから、アンコールワット修復に大きな貢献をした山本石産会社社長の山本勇氏が、作り上げた美術館であった。内部には現場の貴重なレリーフやアンコールワットの模型、仏像などが展示されている。このほか、実際の修復作業の困難さなどもパネル展示されており、インドシナの歴史の一部を知るにはとても貴重な場所であろう。


アヴァロキテシュヴィラ(観音菩薩)像がちょっと笑えましたね。広くは無いが、気合いの入った資料館が、こんなところにひっそりとあるとは、流石東海、奥が深いなぁ〜、とつくづく思い知らせた発見であったのだ。


リンク等:
クッキ・ヌードルズ
公式ページ

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