43-5:愛知県 蒲郡市 ガン封じ寺(無量寺) 



所在地:愛知県蒲郡市西浦町日中30

取材時期:2008年9月

ジャンル:おいのり系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)

ふと東海の取材を思いつき、日帰りで知多半島バイクによる往復という強行軍朝6時に横浜を出発した。第一取材ポイントはここ、ガン封じ寺である西浦不動・無量寺。東名蒲郡ICを降りオレンジロードから県道41号に入る。所々に「ガン封じ寺←」の看板があるので、それに従えばほぼ間違いなくたどり着けるはず。三河湾に突き出た西浦温泉。結構ひなびたいい感じを醸し出しているが、今回の目的は温泉ではなくガン封じ寺の地下迷宮「千仏洞」である。

さてガン封じ寺の駐車場にXJを停め、取材開始である。参道に向かうと早速奇怪な多宝塔発見!これは中国は西安市は慈恩寺にある大雁塔(だいがんとう、たいがいとう、などとあるが前者の呼び方が多いようである)のレプリカなのだそうだ。玄奘三蔵が西方から持ち帰った仏典などを納めた仏塔であり、ここ無量寺も三蔵の寺としての意気込みが感じられる素晴らしいオブジェではある。残念ながら本家の塔では参観可能だが、1/3レプリカは内部を解放していない。

  

さて、参道を本堂へ・・。参道壁にかかるお札の数々にまず圧倒!な・なんじゃこれは?絵馬サイズのお札にヒトガタが描かれており、そこに患部の印をつけ「治りますように」と願を掛けて奉納するのが正しいお参りのやり方のようである。中には前身真っ黒になったお札もあり、まじめに祈願しているのか、非常に疑問の残るものあったり、ガン封じとは全く関係なく、頭部に印をつけて「頭が良くなりますように!」などという、この寺の趣向を全く無視したお願いもありで、ついじっくり読んでしまう。い・いかんっ!本堂の千仏洞が主目的ではないか!と思い直し先に進む。

ぼけ封じ仏もいるが、一応お参りをして先を急ぐ。やっと本堂にたどり着くと、なにやら荘厳な雰囲気。ここが本当に珍寺か?と思わせる風格。じいさんばあさん達も多数お参りしており、それに習ってニカもまず本堂に上がり込む。正座してしっかりお参りさせて頂いたあとは、問題の洞窟である。ご本尊様の右手にその入り口があり、そちらに向かう。なんと参拝は無料!こういうお寺はとても偉い。ついお賽銭の金額も多くなるってもんだ。入り口はごらんの通り派手!何がぶら下がっているのだろう?とよく見ると「東海バス」や「阪急交通」になぜか「クロネコヤマト」のワッペンなど意味不明のエンブレムが多数ぶら下がっている。うーん謎である。

  

早速洞内に分け入ると、かなり暗い回廊となっており閉所恐怖症のヒトはだめだろうな〜などと思いながらズンズン進むと、メインの広場に出る。そこには蝋燭がともされており、少し大きめの仏像が正面に鎮座。両脇がレリーフ様になっており、こちらもなかなか荘厳な雰囲気となっている。特に撮影禁止とも書いていなかったのでしっかりFDレンズを通して記録させていただきました。その後も同じような回廊を抜け、入り口から少し離れた場所にある出口に到着。大勢でワイガヤしながら入る所ではないのは、あの「恐怖の洞窟」と一緒ですね。しんみりと楽しんでください。



最後に、売店で三蔵の旅絵はがき購入もお忘れ無く。今回は住職のお説教が聞けなかったので、次回はもっと時間をとってお説教されてみよう!と決意したニカなのであった。



リンク等:

取材記録43に戻る |  にかのページメイン | ニカ家のページへ