43-4:群馬県 みなかみ町 若旅民芸館亀五郎の家(若旅民具茶屋) 



所在地:群馬県利根郡みなかみ町大穴

取材時期:2008年9月

ジャンル:展示系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)

国道291号を水上ICにく向かって走り「大穴スキー場(って凄い名前だな)」を過ぎた所にそれはあった。道端にテッチャン系の看板が多数展示、というより無造作にひっついている、妙ちくりんな建造物を発見!外観から間違いなく珍スポであることを確信し、MGを展開させ駐車場に突っ込んだ。そこは「若旅茶屋」、そういえばアラカワ女史がレポートしていたのを思い出した。そうか、若旅はここにあったんだ!ということで思いがけず大型物件を取材することとなった。

まずはその外観をチェック。基本的に鉄道系のオブジェがメインであるが、「若旅民芸館」の解説書きには民具・農具の展示もあり、とあるので先に取材した「集古館」とカブるのかなあ、という心配も少しあったが、それは杞憂に過ぎなかった。正面右手奥には祠もあり、合格祈願の観音様が祀られているようだが、その横に「大型機関車を組み立てて遊ぼう!」などという、完全に意味不明の看板もあったりでナゾ?



外観を取材していると、どうも店主を思われるジイさんと男性の集団が現れ、なにやらこの石の値段がどうのこうの、という会話をしている。これが後で大変な事態をもたらすことになるとは・・。外の看板を見ると、どうやらここは食事どころらしい。資料館も併設されており、資料館だけなら300円で食事をするならタダで見ても良いらしい。丁度昼過ぎだったので、食事も兼ねて取材することにした。

店内に入るとこれまた凄いことになっている。天井から壁から鉄道グッズや古民具、田中角栄の写真やら皇室ポスターなどで埋め尽くされている。なぜか小熊と温泉で戯れる裸のお姉ちゃんポスターもあったりで、家族連れのお父さんには目のやり場にこまるような代物まで・・。うーん強烈である。店は結構繁盛しており、7割方席が埋まっていた。「出来上がりまで時間がかかりますので、資料館をゆっくりみてください」と食券を買うときに釘をさされた(って言うか、これは嬉しい誤算ですが)。

それではマイタケラーメンが出来上がるまで、じっくり拝見させていただくことにしよう!厨房脇の廊下の向こうが問題の資料館である。暖簾をくぐると、そこはアナザーワールド!魔界にようこそって感じで、そのゴチャゴチャ感は珍スポ以外の何者でもない。まず目に飛び込んでくるのが大量の恵比寿大黒像達。その他額装された映画のポスター(成人系も多し)や古い写真などが多数。しかもその殆どに値札(大抵桁を間違えたのでは?と思えるほどの価格である)がついているのに再度びっくり!



さあ、そのガラクタ(失礼!)達をかき分け奥に進むと、そこがテツ達の憩いの場である水上機関区資料展示歴史館ということなのであろう。まあ、よくぞ集めに集めましたな、という雰囲気である。テッチャン系の食事どころとなると、例の祐天寺カレーショップ・ナイアガラが超有名であるが、ここは物品展示という面ではかなりワイルドである。もう適当に並べました感バリバリ。テツには興味が無いのでどのグッズがどんなに凄いのか全く見当もつきませんが、兎に角、凄い。



ふう〜、ラーメン食べる前にお腹一杯になりそうなので、出口へ向かうが、そこにはまた強烈なコーナーが存在した。「若旅秘宝館」だって!当然18禁との表示があるが、誰も監視していないしな〜。コーナー外からも中が丸見えだし、一応「18禁」と書いてあるだけのようだ。早速内部に突撃!うぎゃっ、もう性神だらけですんごい事になっている。天井から壁から床も足の踏み場が無いほどにグッズで一杯。まあ良く集めたもんだな〜、こんなに和製グッズを・・。兎に角大変なことになっているので一度行って見るべし!



そんなこんなで、フラフラになりながら食堂に戻ってきた。注文を受けてからはや30分以上も経過しているが一向にラーメンが出てくる気配がない。それどころか、新たに入店してくる客に対して、厨房奥から店主の奥様と思しきおばちゃんが「準備中〜!」と一喝。よく見ると店の入口に確かに準備中の札が・・。何組もの客が追い出されたことか。ラーメンを待ちながら入店する前の状況をじっくり思い出してみた。あの時、店主は外で「石の値段が・・」などと趣味の話をしていた丁度その時、厨房は注文を捌ききれず、てんやわんやだったはず。店も手伝わずヘラヘラしている旦那に忙しい奥さんがとうとうブチ切れて、「準備中〜!」となった、というのがニカの推理。多分当たってると思うけどね。



若旅茶屋取材は是非平日をお勧めします。休日ならお昼前にしておきなさい、悪いことをいわないから・・。


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