43-1:群馬県 吾妻郡 ロックハート城 



所在地:群馬県吾妻郡高山村5583-1

取材時期:2008年9月

ジャンル:建物系

珍スポ度:☆☆(☆五個が最高得点)

北関東をウロウロすると必ずと言って良いほど目にする看板がある。そう、ロックハート城である。とはいうものの、まわりのみんなに聞いてみても、存在を知ってはいるが実際に行ったことのある人は皆無!それでは皆さんを代表して取材してきましょう、ということでやってきました、群馬は沼田IC。R120を西に向かう。例によって誘導看板があるので特にナビの必要も感じず、約30分弱で到着。結構山深いところに誘導された。こんな所に本当にヨーロッパ古城があるのか?

まずはMGを駐車場に停め、取材開始!入り口のライオン君が出迎えてくれる横にウンチク看板あり。1829年に英国はエディンバラに建てられた石城で、その名の通りロックハート家所有のもの(「石の心」ではないのでした)。それをバラバラにして、シベリア鉄道で日本に持ち去ったのが、バブルも終焉期を迎えた1988年。当時のゴルビー大統領の特別許可を得ていた、というのだから凄いですね。結局1993年にバラした石を元通り組み上げて城を復元。英国貴族を気取る和製スノッブ達を迎えるテーマパークとして再出発したのだ。

   

前振りはそのくらいにして、いざ受付へ!ウェブ印刷割引券で1000円のところが900円。早速園内に入ると、石のカエル君のお出迎え。なんだ!やっぱり石じゃん!などと思っているとストーンアカデミーやストーンショップなど石がらみの展示多数。それはさておき、まずはメインのお城である。森の中にあるショップ(土産物屋という雰囲気ではない)を通り抜け、小高い丘にでると、それはありました。こぢんまりとまとまっている石城で、もっと派手なものを期待していたニカは、ちょっと拍子抜け。

まずは城内探索を、ということで城に近づくと入口に右手にガレージがある。そこには。な・なんとダイアナ妃が乗っていたというロールスロイスがあるではないか!しっかりチェックした後に入口から城に入る。さすがに城の内部、少しひんやりするが、右手のコレクションルームはなにやら熱い!オーナーの平井良明氏が集めたグッズで一杯である。さらに二階に上がると巨大テディー・ベア ペッツィー君のお出迎え。さらに英国グッズ売店としても充実の品揃えなので、イギリス好きの方はどうぞ。三階は津川正彦氏のサンタコレクションルーム。残念ながら撮影禁止のため映像はお見せできませんが、かろうじて名誉城主室は撮影不可とは掲げられていなかったので撮ってみました。

  

これで一通り城内探索終了。そうそう一階には城主平井氏の趣味であろうか、往年のハリウッドスターグッズコレクションなどもあるので、マリリン・モンロー好きは要チェックです。城を出て、受付広場まで戻るとそこには「ストーンアカデミー」なる建物が…。こちらもマニアックな石コレクションが蘊蓄と一緒に並べられている。また、化石展示も充実しており、あの伊豆はアンモナイト美術館も真っ青の内容である。また別棟には片岡朱央氏の「石ころアート」展示室もある。拾い集めた石の形状から湧くインスピレーションでペイントを施し作られた作品が、それこそゴロゴロしている。これも必見ですね。

 

さて、そろそろ取材も終了か、と思いきや、まだありましたNew Open!!「ウェディング・ギャラリー」。丘の上にあるので、ハイキング気分で向かう。流石に出来たばかりのようで、新築の臭い。まずは世界のウェディング展示部屋からスタートである。各国の結婚衣装がずらり、でも見所はひと〜つ。最後に展示されているクレオパトラですね。うーんこれは必見!バンジージャンプもできるらしいが、これは遠慮させていただいて取材終了。あまり期待しなかった割には単純に楽しめたスポットでした(珍度は低いけど)。

   

さて、取材終了後、ウェブ調査をしてみた。何故か、というと、この城の仕掛け人である津川雅彦氏が北海道にもサンタランドというテーマパークを持っている、とどこかで聞き珍スポ取材対象に入れていたからである。それが驚いたことに、このロックハート城、最初は北海道は広尾町に建てられるはずだったらしい。バブルも崩壊しサンタランド計画も潰え、紆余曲折の末に群馬に建造されることのなったのだそうだ。奇妙な運命を辿っているな〜。


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