43-10:香川県 香川郡直島 ベネッセアートサイト 



所在地:香川県香川郡直島町

取材時期:2008年12月

ジャンル:アート系

珍スポ度:☆☆(☆五個が最高得点)

前出の犬島銅精錬所跡もそうなのであるが、瀬戸内は直島にもあのベネッセ(旧福武書店)がブチ建てたアート企画がある。直島の南半分くらいがベネッセの私有地。そこにアートオブジェやホテル、美術館などを散らし、アートの拠点としようとしている試みである。その試みがどの程度成功しているのか、実際に確かめてみよう!ということで宇野港からフェリーで直島は宮之浦港に向かった。すでに夕方5時を過ぎており、フェリーを降りてからは街灯のない細い山道を進む。迷いながらも何とか宿泊施設に到着。さすがアートホテルを気取るだけあって、とても快適であった。

  

さて翌日、まずは海岸付近に点在するアート作品(オブジェ)を見て回る。草間彌生氏の「カボチャ」が有名であるが、このほか理解不能の現代アートオブジェがあちこちに置かれており、全部見て回るとおそらく半日かかるものと思われる。ニカ家はこのオブジェ達に加え、ベネッセアートミュージアムと地中美術館を制覇すべく徒歩でサイト内を動き回ったのだ。その中には、珍スポファンの師匠である「都築響一」氏のお友達である「大竹伸朗」氏の作品もあったりして楽しめる。


当日は晴れてはいたが、いくら瀬戸内といっても海辺なので風が強く、徒歩での強行取材は結構応えました。「文化大混浴」などという意味不明の施設があったり、巨大な石の玉が鎮座する倉庫や、鬼太郎の父さんが入っていそうなお椀、なぜか黄色に塗られたボートや、舳先だけになった漁船などがあちこちにある。まあ、現代アートだから理解しようとしないで単純に造形を楽しめばよいでしょう、と割り切って鑑賞するのかコツですかね。「100生きて死ぬ」なんて作品もありましたね、なんだか007を暗示しているようなタイトル。

  

アートミュージアム内部は1000円/ヒトであるが、宿泊者は入場券が付いている。比較的ゆったりとした内部にはやはり現代アートがごっそり。当然館内撮影禁止でしたので写真はありません。万歳するウルトラマンが1/4円形に並べられていて、それが鏡で円形に見えるように造ってある作品が面白かったですね。砂で出来た国旗内部にアリンコの巣を造らせる作品も、アリンコが健気でかわゆい。そんなこんなで、結構楽しめる美術館でした。

最後は地中美術館。アートミュージアムから移動の際に、巨大ゴミ箱にも誘導されるため注意が必要である。こちらも完全撮影禁止。安藤忠雄の建築で、モネの睡蓮ルーム・ウォルター・デ・マリアの巨大玉ルーム。長蛇の列であったジェームズ・タレルのオープン・フィールドという作品はちょっとびっくり。何でかというのは、ここで種明かしをしない方が良いかもしれない。まあ、これで2000円/ヒトが妥当かどうかは意見の分かれるところであろうが、ニカ家的には何とか合格ラインですね。

結局、「家プロジェクト」までは気力が持たず次回の取材に持ち越してしまったが、アートに興味が無くても結構楽しめる施設なのではないか?これだけの設備を維持管理するのは結構お金がかかりそうだが、福武さん、大丈夫なのだろうか、といらぬ心配もしてしまった。まあ、岡山でもっとも税金を納めている企業らしいので良いのでしょうが・・。


リンク等:

取材記録43に戻る |  にかのページメイン | ニカ家のページへ