42-9:静岡県 菊川市 応声教院 



所在地:静岡県菊川市中内田915

取材時期:2008年5月

ジャンル:おいのり系

珍スポ度:☆☆(☆五個が最高得点)

菊川に妙な寺があるということで、出かけてみることにした。東名菊川ICからほど近い場所にあったはずであるが、道に迷い結構遠回りしてやっと辿りついた。外から見ると畑の中の小高い丘にある普通のお寺がその応声教院(おおしょうきょういん、と読む)である。急坂を登り、寺の駐車場にMGを停め早速取材開始。

  

まずは本堂に向かいおきまりのお賽銭&お詣りを済ます。途中にある石像もちょっと気になるが、何と言っても参道左手にある「のんべえ地獄」という祠。なんじゃこりゃ?と近づくと「のんべえ地蔵」だった。潜在意識にある言葉が始めに頭に浮かんでくるんだな、こりゃ。以前、立花隆の著書「生・死・神秘体験」を「生・死・便秘体操」と読み違えたほど便秘に困っているヒトを観たことがある(ウシだよ)。正面に「此の世も酒も明るく楽しく」という文字の奥に、杯を手にした地蔵さんが・・。祠自体が酒樽で出来ているようだ。



さらに左手には「蛙の面に小便」というインスタレーション。残念ながら小僧像からの噴射は実演されていなかったが、妙ちくりんなのは間違いない。さらにその隣には3匹のカッパが集う池もある。一番右はどう見てもカッパでは無いような?単なる裸婦像ではないか?この他大師堂や愛染殿や重要文化財の門も見逃せないが、なんといってもこの寺のメインは本堂を抜けさらに山側に向かった水子供養塔であろう。

足を踏み入れたとたん、その異景に圧倒されてとても写真を撮る気になれなかったので記憶で取材記を書いております。まずは階段状にビッシリ並べられた水子地蔵達。これだけなら、あのうさみ観音と同じで大したことはないのだが、正面にあるミッキー石像や風車などが何となく独特の雰囲気を醸し出している。さらに今では珍しい屋外公衆電話を格納している台をピンクに塗った中にお供え物が入っている。また左手にはなぜかロダンの考えるヒト像が…。「なんで俺がこんな所にいるんだろう?」と考えているのだろうか。

 

何れにしても、妙な寺であるのは間違いない。電話ボックスは間違いなく最近の作品なので、こまめなメンテがされているようですので、定期的なチェックが必要ですね。歴史ある法然上人ゆかりの浄土宗寺ではあるが、珍のかほりがプンプンと漂う宗教スポットなのであった。


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