42-8:静岡県 浜松市 新橋の虚空蔵寺 



所在地:静岡県浜松市南区新橋町1325-1

取材時期:2008年5月

ジャンル:おいのり系

珍スポ度:☆☆(☆五個が最高得点)

浜松は南区に巨大なダルマを屋根に載っけた珍寺がある、ということで楽器博物館の後に訪れてみることにした。ナビの地図データが古く(なんと2000年版!)最近の市町村合併や地番変更に全く対応していないため、虚空蔵寺(こくぞうじ、と読む)の住所からは場所がわからない。ウェブの地図を頼りに県道316号を走ると見つけました、謎の「意識をかえるパワースポット」看板。高校球児達が練習帰りにたむろしている駐車場にMGを押し込み、いざ取材開始。

  

本堂に向かう広場にまず妙な池がある。周りにオブジェ盛りだくさん。なんじゃこりゃ!と思ってふと横を見ると、そこには「人生の散歩道 不安のない一生を送る為の人生哲学の道しるべです」と書かれている。順路通りに進むと「人生は善意の祈りに初まり祈りに終わる」などという、宗教チックなお清め所があったり、南天ならぬ難転地蔵がいたり、顔に小判を埋め込んだ開運地蔵が鎮座していたりで、不安のない一生どころか、この先どうなるんだろうと不安になってくるのだ。

  

じっくり観ているとキリがないので本堂に向かう。ぎゃ〜、やはり載っかっている!巨大ダルマさん二体。右側の赤ダルマには「こだわるな」、左側の青ダルマには、なぜか「あし」という短冊が添えられている。本堂に入りまずはお賽銭を投げ入れ、お詣りを済ます。個々までは普通のお寺であるが、さらに奥に進むとダルマオンパレード状態。参拝者の願いを書き入れるボードも飾られており、受験合格祈願の言葉のよこに「○○のエロ病が直りますように」などという意味不明のお節介祈願が記入されていたりしてじっくり読むと楽しい。

  

さらに進むと人形奉納所が現れ、これにもギョっとした。和人形がひな壇に整列しているのである。千羽鶴も大量にあり、祈願成就し役割を終えた鶴たちが羽根を休めているのだろうか。横の解説には、ぬいぐるみ等の奉納は受け付けていないとのことなので、そちらは和歌山の淡島神社に持っていって欲しい。本堂に戻り般若心経写経用紙およびダルマ交通安全ステッカーを購入。

  ←瞑想の館は休業中?

これで取材終了か、と思いきや、本堂前にある広場にも数々のオブジェたちがひしめいている。「女子のための祈願所」、「生類供養塔」、「縁切りエンマ様(文化財)」等、住職の思いが炸裂しているが、中でも「宝禄殿」は凄いことになっている。祀られているのは「カネタマ明神」で数々のテレビ取材があったことを示す札も・・。基本的には宝くじの当選祈願所なのであるが、「外れ宝くじ奉納堂 幸運のお守ムカエル(六蛙)」と書いてあるとおり、はずれ券も大量に奉納されている。ふう〜、落ち着いた佇まいのわりには中身の濃ゆい寺である。帰り際にトイレに寄ると、そこにも小技の「鳥枢沙摩(うすさま)明王」が奉納されていたりするので、要注意!



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