42-4:愛媛県 今治市 日本食研KO宮殿工場 



所在地:愛媛県今治市富田新港1丁目3番地

取材時期:2008年4月

ジャンル:展示系

珍スポ度:☆☆☆☆(☆五個が最高得点)

「ばんばん・ばんばん・晩餐館、焼き肉やいても家焼くな!」の強烈CMでお馴染みの日本食研。最近あるテレビ番組だったろうか、今治にある工場が凄いことになっているらしいと噂に聞き、調べてみた。やっぱり凄いことになっていた。なんと工場自体が宮殿なのだ。しかもオーストリアはウィーンに現存するベルベデーレ宮殿外観をそのまま模してしまったらしいのだ。これは是非取材せねばなるまい、と今回の四国ツアーの一番目玉として見学の予約をいれようとした。が、予約受けつけも平日のみ。当然見学も工場稼働日の平日午前11時からの1回限り。どうしても今回は見ておきたかったので、何とか日程をやりくりして平日に押し込む事ができた。

前日は松山泊だったので余裕を見て9時過ぎに市内を出発。順調に国道317号を進み、難なく今治市街へ到着。しかーし、ここから市内が渋滞し、なかなか進まない。徐々に11時が近づく。おそらくこのあたりだろうと港の方に向かうと橋を越えたところで宮殿発見。流石に目立つので見つけてからは楽勝でたどり着いたが、工場入り口の守衛所ですでに10時55分。焦って受付を済まし、バイクを駐輪場に停め本社一階のバンコショップへ。すでにロビーでは参加者の点呼が始まっている。ショップで名前を確認し見学料1000円と昼食代630円を前払いで支払い、ロビーの点呼に参加。ふぅ〜間に合ったぜ!



見学者はおそらく5〜60名くらいいただろうか?約20名弱のグループに分かれて見学開始である。ニカが参加した斑はまず世界ハム・ソーセージ博物館から回ることになった。ちなみにメインの見学場所は集合した本社ビルの9F・10F、このハム・ソーセージ館および宮殿工場の3箇所となっている。まずは隣の建家のハム・ソーセージ館に案内のお姉さんに連れられ、みんなでゾロゾロ移動する。入り口でスリッパに履き替え、ここから先は撮影禁止です、との注意にちょっと残念であったが、工場内で撮影OKにする方が異常か、と納得はしました。香辛料の使い方からハム・ソーセージの出来るまでの過程を説明してもらい、実際の行程をガラス越しに見学できるようになっている。食品工場なので完全オートメ化は難しいらしく、最後の包装のところはかなり人力でやっている雰囲気もあり、なかなか勉強になる。見学通路も十分な広さがあり、通路に置いてあるガラスケースには職員から提供されたレトログッズ(というには微妙な代物:ファミコン等)が展示されている。一通り見学が終了すると出口前にて試食コーナーがある。今治工場オリジナルのチーズ入りソーセージとしまなみチャーシュー。なかなか旨いので買って帰ることにした。



さて次はお待ちかね、総工費85億円の宮殿工場である。再度外履きに履き替え、本社ビルまえを通り過ぎ、これまたウィーンのベルベデーレ宮殿レプリカ庭園を抜け問題の宮殿工場内部へ。ここも食品工場らしくスリッパに履き替えが必要。入ったロビーもこれまたゴージャス!豪華なシャンデリア見事な甲冑(16世紀の本物らしい)、さらにホルンを吹くバンコ。ここでバンコって何?と思う方もいらっしゃると思うので少し説明を。あの晩餐館のCMに出てくる可愛くないウシキャラをバンコと名付けているのですね。さらにウィーンで買ってきた宮廷風グッズも展示されており購入することもできる。興味ある方はどうぞ。



さらに隣のマリーアントワネットのダイニングルームに移動。ここにもモーツアルトコスプレのバンコがゾロゾロ居て、雰囲気をぶちこわしている。ここまでは撮影OKなので、写真撮りまくり。この部屋を出ると、工場内の生産設備がもろ見えなので、撮影全面禁止となってしまった。エレベータで4Fに上がり、原料受け入れ室から見学開始。宮殿では主に日本食研の主力である調味料を作っているようだ。調合から混合、殺菌から小分けまで、こちらは完全にオートメ化されている。最後の梱包はヒトの手が少し入っているようである。このフロアでも見学通路はゴージャスな味付けがなされており、宮廷文化の小物達がしっかり展示されている。写真が撮れないので詳細は公式ウェブページを参照して欲しい。

一通り宮殿内部を案内してもらった後は、本社ビルに戻り社員食堂で昼食だ。事前に予約したAランチ(串揚げ、鶏唐揚げ、サラダ、煮物といった感じ)でもちろん調味料は全て自社製。しっかり昼食を堪能させていただいてしまった。さらに午後一からは日本食研歴史館と世界食文化博物館巡りとなるので、やはりロビーに集合。再度点呼を行い、エレベータで9Fに。ここは噂に聞く社内恋愛神社があり、社員で好きな人がいれば、名前を書いて取り持ちボックスに入れておくと社長が二人の仲を取り持ってくれるとか・・。すかさず案内のお姉さんに質問が飛ぶ、「お姉さんは社内恋愛ですか?」。「私は違います!」ときっぱり。さてお次は、日本食研の歴史を学ぼう!創業者の大沢一彦氏が、前身の「畜産加工研究所」を設立したのが1971年。そこからどんどん会社を大きくして行き現在の姿となるまでの苦労をシアターで楽しめるように工夫されている。バンココーナーもあるが、見学時間の関係でさっと通り過ぎる感じだ。



さらに隣は日本食研の商品群を取りそろえた展示室になっている。一般用の調味料しか知らなかったが、実は業務用が出荷の大半を占めるのだとか。冷凍食材などもかなり作っているらしい。上階に移動し、世界食文化博物館の見学開始となる。味のハーモニーということで第五楽章までの仕掛けがあり、それぞれ楽しめますが、一番マニアックだな〜と感じたのは「食文化世界紀行」のブースである。これは世界各地の名物料理のレプリカを作り展示しているというもの。日本の食品サンプル作製技術をふんだんに使い、作製されたものだろうか。お姉さんの話によると一皿6万円の制作費がつぎ込まれているらしい(全部で200皿くらいあるので・・・これだけて1200万円ですか・・)。ダヴィンチの最後の晩餐物語も面白かったので、大満足で階下に降り、見学会は終了となったのである。バンコショップで土産にバンコタオルを購入した(今治はタオル生産でも有名ですね)。なかなか見ることの出来ない工場内部をしっかり見せてもらい十分楽しめた工場見学でした。





リンク等:
公式ページ

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