42-1:高知県 四万十町大正 轟公園 石の風車



所在地:高知県高岡郡四万十町大正

取材時期:2008年4月

ジャンル:展示系

珍スポ度:☆☆(☆五個が最高得点)

今回の取材旅行に向かうフェリーの中であった。いくらまともな観光地に行かないと言ったって一冊くらいは普通の旅行ガイドブックは持った方が良いだろうとJTBの「るるぶ楽々四国」という本を購入し船内で眺めていたところ、四万十町になんとあの「石の風車」がある、と書いてあるではないか!石の風車と言えば、いまテレビ朝日で放送中の「珍日本百景」で、岡山は高梁のうかん常山公園にゾロゾロある石の風車を紹介していたのを思い出した。なんだ、高知にもあるじゃん、と思い、四万十市(旧中村市:ほんとうに町村合併でややこしいことになっている、やめて欲しい)から国道439号を北上し、旧大正町を目指した。

朝の国道439は交通量も少なく、鼻歌交じりで快適なライディングを楽しんでいた。しかーし、全行程の2/3位から道が急に狭くなり、山深くなるにつれ最後には車一台がやっと通れる状態となった。こ・これが恐怖の3桁酷道か、と慎重にXJを進める。幸いにも完全なブラインドカーブで対向車と鉢合わせという事態は避けられたが、ほとんどエスケープゾーンの無いこの酷道にもう一度4輪で入れ、と言われても「いやだ」と言いたくなるような道である。やっとの思いで轟公園に到着。ここは非常に整備が行き届いており、地域のコミュニティセンターとなっているようだ。



バイクを丘の上の駐車場に停め、ツツジが咲き誇る公園内を風車のある広場へ。これまた良く整備された公園の突端にありました、石の風車君。当日は全くの無風状態だったので回りようがないので、微動だにしない羽を眺めて、「うーん、本当に回るんだろうか?」などと考えるものまた楽し。ふと横をみると、もう一基、少し斜面の下の方にミニ風車発見。そう、この公園には二基の風車が設置されていたのだ。ツツジと風車、といった感じで写真を撮ったあと、小民家風の資料館があったので、そちらをのぞいてみた。



開館の準備をしていたおばちゃんに話を聞くと、どうやらあの風車、例のふるさと創生資金で作られたのだそうだ。比較的新しい公園なので、本当に竹下ばらまき資金が投入されたかどうかの真偽は不明であるが、本当だとすると恐るべき竹ちゃん。こんなところにも名前を残しているとは・・。さらに、なんで「石の風車なの?」という質問には、おばちゃんも??状態で、何か理由があるかどうかまでは確認できなかった。帰宅してからウェブ調査してみてわかったのだが、やはり高梁の風車と轟の風車は同じ作者らしい。高知市在住の門脇おさむさんという彫刻家の作品で、大阪のミスタードーナッツ研修施設前にもあるらしい。

今度はきちんと回っているところを見てみたいものだ、と思いながら轟公園を後にしたのだった。



リンク等:
公式ページ

取材記録42に戻る |  にかのページメイン | ニカ家のページへ