41-2:三重県 伊勢市 伊勢・安土桃山文化村  



所在地:三重県伊勢市二見町三津1201-1

取材時期:2008年1月

ジャンル:展示?系

珍スポ度:☆☆(☆五個が最高得点)

文化村?関西の方にはTVCM等で有名らしいが、ニカ家では全く知られていないテーマパーク。あの「東海バカルト紀行」にも紹介されているので、大観音寺の次に訪れてみた。要するにココは日光江戸村の伊勢版、ということらしい(日光江戸村も行ったことないけど)。と言うことは、あの「ニャンまげ」がいるはずだ、と期待してJR二見浦駅に降り立った。そこから歩くこと20分くらいか、やっと入村口に到着。やはりこういう巨大テーマパークは車で来るところですね。事前に準備しておいたカップルプラン(通常9800円のところ、7500円に割引、ってそれでも高いなぁ〜、とその時は思っていた)割引券を受付に出し入村券を購入。戦国大門を抜けるとズラに着物のお兄さんが切符きりをやっていた。その関所を抜け村内へ。正面に大きな池があり、まずは左手に進む。最初のアトラクションは「戦国合戦砦鉄砲体験館」って大げさな名前が付いているが、要するにコルク鉄砲の射的ゲーム館なのだ。しかも肝心のコルクはフリーではなく、自販機で購入するらしい。国際秘宝館でさえ無料でコルクが支給されたのに…。手早く通り抜け、次の妖怪屋敷に急ぐ。

    

薄暗い小屋の中に妖怪展示ブースが続く。まあ子どもだましと言ってしまえばそれまでだが、中には「酒飲み過ぎ妖怪」なども居て、違う意味でちょっとドキッとしてしまうのだ。演劇広場に出ると、もうすぐ「日本伝統文化劇場」で芝居が始まるらしい。それではと劇場に急ぐ。吉原遊郭の花魁の様子を面白おかしく劇にした「華の吉原 風流遊び」という出し物。開演を控えて既に客席は満員状態である。観客の男性の中から殿様を募集して舞台に上げる演出や、「おくんなましぃ〜」といった言葉遣い、劇の進行など、客を飽きさせない造り方は、なかなかのもの。あまり期待しないで入ったので予想外の楽しさでした。さてお次は天上天下道(要するにエスカレーター)で高地へ登る。忍者資料館には入らずに「怨霊首無寺」という何やらおどろおどろしい名前の館へ。成仏出来ない首無し戦国武将が巣食う場所という触れ込みの割には、オコチャマ向けの味付けでお化け屋敷としてはイマイチ。まあ、こんなもんでしょう。首が胴体から離れてまた戻る仕掛けはなかなか良いぞ。

  

隣には「激闘・忍者教練屋敷」とある。これもかなり暗い小径を進むと目が光る忍者(ちょっと格好良い)像などが居るが、メインはインディー・ジョーンズも真っ青の仕掛け達。天井が迫ってきたり、床が揺れたりで、これは大人でも楽しめるぞ!楽しみ過ぎて出口付近の「くの一八番」を見逃すな!次のアトラクションである大忍者劇場での「高虎外伝〜名刀備前兼光〜」まで15分程度時間があったので「忍者からくり迷路」に進んだ。「どうせ子供だまし、5分もあれば出てこれるだろう」と高をくくって門をくぐったのだが、これがなかなか曲者。開演時間を気にしながらやっと出てこれた。忍者劇場へ急ぐ。こちらもほぼ既に満席状態で端に席を確保できた。開演前に忍者が現れ注意事項等を観客に伝える。撮影は全面的にOKなのが嬉しい。芝居が始まる。「じっちゃん」と「日向」が悪役忍者頭と対決するアクション&人情劇です。こちらも迫力の演技で楽しめましたね。

   

二つの芝居がとても楽しめたので、ニャンまげ劇場にも期待して入ってみた。しか〜し、こちらは生の芝居ではなく映画。しかも出来がイマイチ。時間の都合で観れなかった山田奉行の石川五右衛門捕り物の方が良かったかもしれない。そろそろ時間も押してきたので駕籠(和風バス)に揺られて最上部の安土城へ。バスを降りると立派な門の先にコンクリ造りの城。しかも配色が派手。まあ信長の安土城だから仕方ないか・・、と城内へと進む。単なる城か、と油断して入城するとこれがとんでもないことになっている。

   



桶狭間の戦いである。しかも城内1F〜3Fまでの広大なスペースを、等身大マネキンを使って合戦を再現しているのだ!入口からして、もの凄い形相の甲冑を着たマネキンさん。しかも目が青い、ということは白人傭兵か?長篠の合戦、姉川の合戦と続くが、どれも表情は同じ傭兵さんたちだ。先ほどの妖怪屋敷の妖怪よりよっぽど怖いぞ。4Fは本能寺であるため映像であるが、燃えている。5Fは信長&伴天連マネキンコーナー。6Fは展望室でなかなか眺めはよろしい。名古屋文化圏らしくシャチホコが気張っているぞ。7Fはその名も「金箔の間」。ビカビカです。

  

これで一通り取材終了。バス、じゃなかった駕籠で下まで戻り、エスカレータを使い池を超えてやっと出口。広大なテーマパークです。のんびり見て回ったら丸一日かかるのではないか、と思わせる広さとイベント。これはあの入村料取られるのは仕方ないかも、と妙に納得してしまったニカではあった。

  

その後、取材記を書くために調査してみると、総工費300億円で安土城だけに100億かけている(バカルトより)らしい。運営母体は日光江戸村と同じ株式会社時代村という会社で、日光江戸村の他、登別伊達時代村・加賀百万石時代村も運営している。というか、していた、とするのが正しいようだ。(株)時代村の親会社「大新東」株式会社が債務超過のため観光事業から撤退することに伴い、大新東グループから切り離され、現在ではそれぞれの時代村独自運営しているらしい。それで、各時代村の連携が薄いのか…。残念ながら加賀百万石時代村は既に閉村したとのこと。残念行っておけば良かった。

リンク等:
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