41-1:三重県 津市 榊原温泉 ルーブル彫刻美術館  



所在地:三重県津市白山町佐田字東谷1957番地

取材時期:2008年1月

ジャンル:アート系

珍スポ度:☆☆☆☆(☆五個が最高得点)

大観音寺の取材も一通り終了し、次はお約束のルーブル彫刻美術館である。カエルの楽団に見送られながら美術館入口に向かう。美術館正面入口の反対側(美術館の裏手)には巨大なミロのヴィーナスとサモトラキのニケ像が鎮座している。初めてここを訪れた時の季節は春であったため、田植えとヴィーナスというシュールなショットが撮れたのを思い出した。美術館入口にも巨大なヴィーナス(裏手のものほど大きくはない)がいらっしゃる。しかも正月二日であることから、足下には門松が・・。ミロのヴィーナスも造られたときには田植えや門松が見られるとは夢にも思わなかったろう。

   

さてここでルーブル彫刻美術館をご存じない方のために、少しだけ紹介しておこう。このたいそうなネーミングは、何を隠そう、あのパリのルーブル美術館から正式に認められて使用してる由緒正しい美術館なのである。勝手にパクっているわけではない。美術や歴史の教科書にも登場する超〜有名な彫刻の「実物」から型を取り、そこから精巧な実物大レプリカを作製し、展示しているすご〜い美術館なのである。

前置きはこのくらいにして、早速館内へ。大観音寺との共通券を買ってあるので受け付けでチェックして貰うだけだ。まず入って目に飛び込んでくるのが黄金のツタンカーメン像。のっけからゴージャス&有り難い展示。ピカピカしている。さすがにこれは展示ケースに収められているが、大半の彫刻はオープンスペースにドンと置かれ、じっくり眺められるようになっている。さらに進むと中央の吹き抜けスペースに巨大千手観音!こ・これはルーブル美術館にはねーだろ〜。恐らくこの彫刻美術館オリジナル作品の一つであろう。さらにその上部天井は、硝子張りのピラミッド。これもどこかで見たことがあると思ったらルーブル美術館のパクリですね。

  

さて館内を順路どおり進むと、入口から右方向に噂のヴィーナス様がいらっしゃる。意外と小さい(最初に巨大なものを見せられたからね)。館内のギャラリーもニカ家をいれて二組しかいないので、本当にゆっくり鑑賞できます。しかも、写真OKなのも有り難い(パンフには撮影禁止と書いてあるが、係の人に特に注意されるわけではないので、黙認している状態か・・)。さらにニケ像、ナポレオンのデスマスク!など、かなり盛りだくさんなのだ。

  

順路では階段を降りて地下へ、となっている。それに従い例の巨大千手観音の鎮座する広間へ。ここは千手観音を取り囲むように彫刻達が並べられており、西洋の偉人達の胸像や、各種動物、マリア様などの宗教彫刻や、なぜか阿修羅像(これはルーブル美術館には無いだろう!)まで勢揃いしている。しかし、この千手観音の迫力はいったい何なのだろう?うーん、とうなりながら地階をグルリと回る。また元の地上階に戻り丁度千手観音の背後に辿りついたときだった。そいつは歯を剥き出し、こちらを睨んでいた。

  

なんだお前は!いろいろな仏像を拝ませて頂いたが、こんな妙なのは初めてである。全く油断ならない美術館だ。さらに向かい側には大きな硝子窓となっており、そこから屋外にある例の巨大ニケ&ヴィーナス像、その先に近鉄榊原温泉口駅ホームが…。かなりシュールな光景である(写真では上手く伝わらないかもしれない)。レプリカ巡礼の旅、最後は歴史の教科書でも有名な、あのロゼッタストーン。かなりお腹いっぱいとなり、土産物コーナーに到着。目録なども置いてあるので、要チェックです。

前回のレポでも書いたが、彫刻を見に行くなら断然ココ、お勧めです。わざわざパリまで行かなくても、「ほぼ」同じ物が三重で楽しめる!さらに大観音の堪能できる場所は榊原温泉以外あり得ません。レプリカでしっかり勉強してから「本物」の彫刻をパリ・ルーブル美術館で鑑賞するのも面白いかも・・。

リンク等:
公式ページ

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