40-9:東京都 町田市 西山美術館  



所在地:東京都町田市野津田町1000番地

取材時期:2007年11月

ジャンル:アート系

珍スポ度:☆(☆五個が最高得点)
テレ東の人気番組「お宝鑑定団」を見ていたら、現れました個人美術館。ユトリロとロダンに絞って展示してある美術館が東京は町田市にある、との事。オンエアでは美術館オーナーである西山氏の自宅にまで上がり込んで取材していた。そこにはとてつもなく高そうな壺やら絵やらがゾロゾロ。さすがにそれは観れないとは思ったが、まずはその庭園と美術館だけでも取材しておこうと町田にMGを向けた。

事前の調査ではこの西山氏なる人物、あのダスキンの代理店としてかなりの規模を誇り、東証一部上場している立派な会社の会長さんである。ネット上には西山氏に対する数々の避難および西山美術館を成金悪趣味箱ものと糾弾する声もあり、どんなところなんだろう?という期待に胸を弾ませて町田は鶴川駅を目指した。

鶴川駅前を通り過ぎ、少し進むと丘の上に現れました!デカデカと赤い文字で「西・山・美・術・館」。街道からの入口にも度派手な看板で迷わず到着できるようになっている。さてその入口はというと立派な和風の門構え。うーん、これがユトリロとロダンか・・・と感激し、門前にて記念撮影。ふと横を見ると金網に「西山美術館」の紹介ポスターがずらり。これがなんとも美術館のポスターらしからぬセンスの無さ。これからが楽しみじゃ。

 

敷地内に入り急坂を登り切った高台にそれはあった。これまた和風建築の住居の横に、どこから見ても立派な西洋美術館といった建物があり、これまた凄い。早速MGを駐車場に停め、館内へ突撃!と、その前に外の広場に例のロダン作考える人の巨大レプリカが・・。その横には妙な石像もある。まずは彼らを激写した後に受け付けで入館手続きをした。入館料1200円(JAF割引あり)を支払い、まずはロダンの階から鑑賞開始である。ちなみに館内は全面撮影禁止。ウェブ上にはやたらと館内の写真がアップされているが、あれは隠し撮りですかね。

どうも彫刻はいまいちわからないが、ロダンといえば広場にもあった「考える人」。意外とちっこいものであった。彫刻フロアがさらに上階に続き、さらにその上がユトリロルーム。あまりユトリロは意識して鑑賞したことがなかったが、今回じっくりと見せていただいた。館内にはニカ家も含めて数組のギャラリーしかいなかったので、のんびりと見て回れるのはとても良い。絵の雰囲気はちょっと暗めであるが、人物描写などは独特で味がある。

夕方に入館したので、もう一つのお目当てである「マイセンで頂くコーヒー」を提供する喫茶室のオーダーストップの時間が迫ってきた。そこで二階の喫茶室入り口に急ぐ。席に着きコーヒーセットを注文後、しばらくするとやってきました王様のパンツのようなマイセンとチーズケーキ。喫茶室は撮影OKということで、こちらはお見せできます。このマイセンが30万円なんですね。お茶したあとは最上階のトロフィールームへ。西山館長がゴルフ等で獲得したトロフィーが誇らしげに展示してあるところが、少し珍ではある。相撲コーナーがあるもの何だか謎だ。

 

最後にロビーに戻って土産物コーナーなどを物色していると、なんと西山氏の執筆したミステリー小説が平積みになっていた。ん〜、なんと多才なおっちゃんなのだろう、西山氏恐るべし。受付嬢に許可をとってロビーだけは撮影させてもらった。裏の畑で飼っている鶏が生んだ卵が、美術館のロビーで即売されているなんて、ここ西山美術館くらいのものであろう。珍しいので1パック購入してしまった。帰宅して食べてみると、黄身がしっかりしていてとても旨い。おすすめです。全体的にゆったりしていて、ロダン好き・ユトリロ好きなら是非訪れるべし。珍スポを期待して行くと、あまり楽しめないかもしれない。日曜には館長直々に解説してくれる企画もあるようなので、館長に会いたい方は是非!

リンク等:
公式ページ(音声あり注意)

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