38-6:茨城県 笠間 製陶ふくだ 




所在地:茨城県笠間市下市毛754

取材時期:2006年11月

ジャンル:展示系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)
コメント:
昔NHKの番組で「日本の宝」という番組をやっていたのをご存じであろうか。あれは、全国のマニアックな人たちにスポット当て、妙な人物を紹介するシリーズだった。あまりエグいのは無かったが、いわゆる珍スポと呼ばれる場所も結構紹介されていたのだ。その中で見つけた「製陶ふくだ」さん。ナニが珍かと言うと、ずばり「巨大花瓶」なのである。高さ10mはあろうか、テレビでみてもかなりデカかった。

ニカ私説であるが、茨城の県民性として「巨大」なものを好む、というのがあるように感じる。あの「牛久大仏」、世界最大の仏像を擁するのも茨城。巨大獅子頭・ダイダラボウの像・(ちょっと前まで)日本一の吊り橋など様々なでかいものが集結しているではないか。

で、巨大花瓶である。石岡ICからナビに任せて国道を走り笠間に近づくとそれは現れる。道の端にニョッキリ生えている花瓶。うーん、これを花瓶と読んで良いのか悩ましいところであるが、形状は花瓶である。横に停めたMGFと比べてみるとよく分かるが、これが焼き物なのだから驚きだ。ここ笠間は近くの益子ほど名が知られていないが立派な焼き物の里なので、駅に向かって進むと窯元がずらりと現れる。正統派窯元には目もくれずまっすぐ製陶「ふくだ」に向けてMGFは突き進んで行くのだ。

ウェブ情報を印刷した地図を頼りに進むと、ありました誘導看板。導かれるままに狭い路地を行くと入口発見。門を入ると目の前に巨大花瓶達屹立のの図。ひゃ〜すげぇ〜!「宝」ではクレーンを使って上からの図を撮影していたが、なるほどクレーンを使わねばならない理由がよく分かる。早速MGFを駐車場に押し込み、取材開始!と行きたいところだが、展示即売所の引き戸が開き、なかからお姉さんが…。「あの〜、12時から昼休みなので、ここは閉めちゃうんですけど・・」。時すでに11時45分を廻っている。そういうことなら先にショップから取材だ。

当然だが、店内に入るとそこはもう焼き物でいっぱい。一番奥に店主であり陶芸家の福田実氏(たぶん)が陣取っている。「いらっしゃい…、あんたたちも途中下車の旅みてきたんかい?」。そう、先週であったろうか、「ぶらり・・」でオンエアされたのはしっかりチェックしていたので、「テレビ見ましたよ、でも前からふくださんは知っていて、是非訪れたいなあ、と思ってました」、とニカ。「そうかい、色々な焼き物あるから見ていってよ、見るだけならタダだし」。そう言われると、逆に何も買わずに出るのは難しいなぁ、と店内を見回す。

思わず「王者の湯飲み」と、電子レンジでゆで卵ができる器を購入。王者の湯飲みは謎のヒガヒガへの贈答用としても購入したのだ。ゆで卵器は非常に便利!ゆで卵って案外作るの面倒くさいし時間がかかるのでニカ家では滅多に作らないが、こいつがやってきてからは頻繁に食卓に上るようになった。最近のニカ家一押し商品ですね。商品をお姉さんに包んでもらい、次は隣接する笠間焼歴史館へ、こちらは無料。ちょっと倉庫チックな所に古めかしい焼き物が並んでいるのだが、ニカ的にはオリジナリティ溢れる陶製スピーカーが非常に気になったのであった。

さて、最後は「世界の焼物資料館」である。ここは建前上無料であるが、入口に一人100円の寄付をお願いする壺がある。取材なので、これをケチるわけには行かないので100円玉を壺に・・。するとチャリ・チャリィーンと、何とも呑気くさい音を出して硬貨が吸い込まれていった。スリッパに履き替え、資料館見学だ。日本各地の陶器・磁器のみならず、文字通り「世界の」焼物がずらり。なかでも中南米のコレクションが面白い。解説パネルなどをじっくり読むと、例の巨大花瓶はペルーに贈られたものなのだそうだ。しかもペルー国立博物館前に展示されているというから驚きだ。

一通り見学を終えたので、5本の巨大花瓶がそびえる中庭に戻る。花瓶達を激写していると、それに混じって焼物トーテムポールや、口から蛇口が飛び出しているおじさんの顔面焼物など妙ちくりんな物多数発見。花瓶の口からちょっとだけ顔を覗かせている不気味な少女?もあったりで、どっきりさせられる。そろそろ寒くなってきたので取材終了。期待通りのおもしろスポットであった。


写真:
   

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