38-3:静岡県 伊豆市 主座世界総本山

所在地:静岡県伊豆市冷川1524−4

取材時期:2006年10月

ジャンル:おいのり系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)
コメント:
今までどうして気付かなかったのであろうか、あれほど目立つ建築物を・・。おそらく伊豆スカイラインを走るときはいつも目を三角にして、目一杯の速度で走っているからだろうな車でも、バイクでも・・。今回の伊豆ツアーは比較的時間に余裕を持ってスケジューリングしたため(って言うか、珍スポ取材数をウシにより制限されたためであるが・・)、運転中に景色を楽しむ余裕があった。冷川ICを過ぎ、もうすぐ伊豆スカも終点の天城だな〜と運転していると左手前方に異景あり。巨大な三角屋根集合体(何と表現したら良いのかわからない・・)、しかも黄金に輝いている。うーん、これは絶対宗教がらみだろうな、と取材を決意した。がぁ、すでに車はどんどん進んでいる。仕方が無いので、取材は伊豆高原からの帰り道に行うこととした。

さてその翌日、天城ICから伊豆スカ入りし、注意深くMGを進めるとありました入り口が。伊豆スカを右に折れてずんずん進む。道の両側とも綺麗に整備された立派な道だ。で、辿り着いた先が農協共済の中伊豆リハビリセンター。え〜っ!農協の施設があのおどろおどろしい建物か?と思ったが、どこを探しても例の建物は見あたらない。伊豆スカの入り口まで引き返すと、リハビリセンターとは別の門がありそこに「世界真光文明教団」の文字が・・。こっちだった・・、とMGを進め、しばらく走ると、デーンありました。ロータリーの片側上段にあの黄金三角屋根集合体が、その反対側遙か向こうに富士山。うーむ、凄い取り合わせ。「見学者受付→」を発見した。ということは一般人も見学できるということなのであろうか。

さっそく受付まで行ってみると、お姉さんがカウンターで案内してくれた。それによると例の三角屋根集合体、正確には主座世界総本山ご本殿、というらしい、には案内所から徒歩で丘を登るべし、との事。早速導かれるままに本殿へ。手入れの完璧に行き届いた庭園を突っ切り、広大な芝生の広場に出る。またしても広場を挟んで本殿と富士山。凄すぎる・・。やっと本殿に辿り着き見学者入り口へ。中に入ると巫女さん衣装のお姉さんが出迎えてくれた。

内部は中央に柱の存在しない広大な畳敷き超高級体育館といった感じ。正面に黄金のミニ三角屋根集合体(本殿だってば)があり、その中にご神体が祀られているとのこと。一通り巫女さんにお話を伺い、じゃ、そろそろ帰ろうかと思っていると、そのお姉さん「もし、よろしかったら手かざしを受けて行かれません?15分くらいで終わりますから・・」。やっぱり来たか・・、ここまで来てしまった以上断る訳にも行かず、「じ、じゃあ、せっかくだからお願いします」とニカ。その後導師と呼ばれるお兄さんが携帯で呼びつけられ、それは始まった。

まずは本殿に向かいご挨拶と礼を行い、導師がニカと向き合う形となる。その後、手かざしが始まり、導師のお兄さんの手のひらからニカの目の奥に向けてパワーが発せられるのだ。15分、いやもうちょっとあったかもしれないが、終わってみると別段何か変わったような気もしない。かといって何か不快なわけでもないし・・。一応お礼して、真光体験は終了したのだ。特に執拗な勧誘がある訳でもなく、住所・氏名を根ほり葉ほり尋ねられるでもなく(ただし、姓だけはお祈りするときに必要なので教えて欲しいと言われたが)、つるっと終わってほっとしたのだ。見学はタダだし、みなさん親切だし、建物のおもしろさ(不気味さ)を堪能するには打ってつけのスポットです。宗教的に抵抗がなければ、是非お勧めの珍スポと言えよう。

後で調べて分かったのだが、真光は創始者岡田光玉の没後、二つに分裂したらしい。最高裁まで争って勝ったのが、こちらの世界真光文明教団。もう一つがあの飛騨・高山で発見した「光記念館」の元締め、崇教真光なのだそうだ。どっちもみせてもらったが、両方とも異様にお金がかかる施設をもっているんだな、と感じたのは確かである。


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