36-9:秋田県 鹿角 マインランド尾去沢

所在地:秋田県鹿角市尾去沢獅子沢13の5

取材時期:2006年7月

ジャンル:展示系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)
コメント:
こちらは「東北おもしろ博物館」にて紹介されていた物件。R282から標識に従い誘導されるままに進むと、ドンドン道が寂しくなる。当然炭坑跡にできたアトラクションなので、山奥にあるのは必然、と先にすすむとカーブを曲がったところで目の前に広がる採掘跡地。かなりの迫力だ。帰り際に写真は欠かせないな、などと思いつつ先を急ぐ。マインランド尾去沢の看板で現地到着。駐車場にMGを入れ、いざ取材開始。

遊園地もどきの施設もあるが、お目当ては「鉱山の歴史坑道」である。入坑料1000円を支払うと解説レシーバーが渡され、スイッチオン!するとその場にあった解説がFM波に載せられて届くという優れもの。では、取材開始である。まずは尾去沢鉱山の歴史などの導入部分だ。全長800km!におよぶ坑道は江戸時代から既に開発が行われていた由緒ある鉱山。金や銅が掘り出され、戦前には東北一豊かな鉱山都市を形成していたのだそうだ。家電製品の普及率も東北一を誇り、それは賑わっていたらしい。と、解説を聞きながら進むと、地底深く続く割れ目が現れる。これも発破でどんどん掘り進んだ人工のもの。いやー、人間の欲望限りなし、といった感である。

さて、坑道をさらに進むとワイン貯蔵庫が現れる。まあ、坑道跡地の利用法としてはいたって正攻法。別段面白くないが、さらに先を進むとありました、マネキン君達。戦後の最も採掘が盛んな頃の様子がよく分かるように企画された展示。レシーバーからは当時の炭坑夫さんの話なんかも聞けて、なかなか興味深い。動きはないが、マネキンさん達の配置もなかなか凝っていて楽しめる。ところどころ「特別展示は撮影禁止」との表示があるが、どれが特別なのか全く不明なので遠慮無く撮影させていただきました。

お次は「ちょんまげ坑道」。江戸時代の採掘風景を、これまたマゲのマネキンさん達が紹介してくれる素敵な空間。奉行所から採掘現場、果ては隠れキリシタンのお祈り風景まで、しっかりと見せ場を作ってくれている。うーん、土肥金山のような、お姉さん入浴シーンが準備されていないのが残念でなりませんが、この展示で坑道は終了。お約束のとおり、出口には売店が広がり、ちょっと懐かしい土産物が並べられているのであった(観光ペナントはありませんでしたが・・)。珍度はかなり低いですが、入ればしっかり楽しめる観光坑道。近くまで来たら寄ってみても良いかも。そうそう、もっとまじめに鉱山の歴史を学びたい方は併設の「鉱山歴史館」へどうぞ。こちらは無料ですが、内容は超充実しており、石フェチには是非お勧めしたい場所であります。

写真:
   

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