36-5:秋田県 にかほ市 フェライト子ども科学館

所在地:秋田県にかほ市平沢字宝田4-1

取材時期:2006年7月

ジャンル:展示系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)
コメント:
高校バスケ部の旧友でTDKに就職した彼から大分前に年賀状を頂いた。住所は秋田県象潟。随分遠い工場に転勤になったものだ、なんで秋田なのか?と不思議に思っていたら、その謎が解けた。TDK創始者・齋藤憲三が、秋田は象潟出身であるためだ。TDKといえば録音用のカセットテープで、世界のTDKとなった事は皆さんご存じであろう。なに?カセットテープなんて知らないだと!そこの若者。そうだよな〜、ニカ家も手持ちのカセットテープは数年前に全て処分してしまい全てMDに移行してしまったしな。

さて、仁賀保駅前にあるフェライト子ども科学館に到着。子ども科学館だしなぁ〜。おっさん一人で入るのちょっと恥ずかしいな〜、などいろいろ考えているうちに受付に到着。大人一人500円を払い入館する。まずは順路に従い二階へと階段を登るが、そこにはメッサーシュミットの4輪車がある。もとは資材運搬用に購入したものらしいが、現在はぴかぴかにされて階段脇に。さらに進むと齋藤憲三・山崎貞一メモリアルホールがある。これはどう見ても子ども向けではないので、早速足を踏み入れてみると、なんと故・斉藤社長の波瀾万丈人生がよく分かるように展示されているではないか。思わず、一番奥にある資料コーナーで勉強させてもらったのだ。

地元出身の齋藤少年は、父の教えを良く守り小学校を卒業後、大阪の中学に進学。秋田からわざわざ大阪の学校に進学させるなんざぁ、そうとう教育熱心でお金持ちだったんだね。で、早大高等予備科から早稲田に進み、卒業後地元に戻った。その後、色々な事業を興すがことごとく失敗!養豚業やアンゴラ兎飼育、終いにはハタハタ・パイプ漁法を発明するアイディア人だったのだが・・。結局失敗に失敗を重ね、最後に出会ったのがフェライト。東工大の加藤博士の教えで昭和10年に東京電気化学工業株式会社を設立したのである。この後も、苦労の連続だったようだが、今では皆さんご存じの通り、世界のTDKですね。うーん、人生七転び八起き、失敗してもメゲてはいけません、の代表選手のようだ。社訓を記したミニ冊子も希望すれば受付で貰えるそうなので、興味ある方はどうぞ。と、齋藤氏の紹介ページじゃないんだから、フェライト子ども科学館を紹介せねば!

メモリアルホールを抜けるとカレイドチューブというトンネルで、本格的に科学館へ入館だ。今回は特別展でロボット展をやっていたので、今噂のダッコキティロボと一緒に写真撮影。うーん、ちょっと嬉しい。さらに進むと磁性体を使ったアトラクションの数々。身の回りに使われている磁性体の紹介は一見の価値あり。その中でも、楽しかったのはファンタジーシアターの「グレートオーシャン」。一種のフライトシミュレータの様な可動座席に座り、地球パトロールの旅に出るのだ。さらにお金取られるけど、面白かったですね。これで取材終了。やはり一番印象深かったのはメモリアルホールだったのだ。近くにTDK歴史館などもあるので今度訪れた際は是非取材してみよう!

写真:
  

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