36-2:山形県 鶴岡市 月山あさひ博物村

所在地:山形県鶴岡市越中山字名平3-1

取材時期:2006年5月

ジャンル:なまもの&展示系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)
コメント:
2005年の合併で朝日村から鶴岡市になってしまったが、あさひ博物村の名前は残っている。空気神社のあるところは朝日町、こっちは旧朝日村。なんだかややこしい。で、なぜか山形は月山の麓にアマゾン自然館があるのか?その謎を解きにやって来ました博物村。ここの大きな見所は、アマゾン自然館・ヤマブドウ研究所・文化創造館・カブトムシ園・蕎麦屋に分かれている。バンジージャンプの楽しめるようだが、なんだか事故があったようで現在はやっていないらしい。

道の駅も兼ねているので駐車場は十分な広さがある。早速駐車場からアマゾン自然館に向かう。その途中にヤマブドウ研究所(、と言ってもワインの生産ラインがガラス越しに見えるようになっているだけだが)の廊下を通る。当日は日曜ということもあってか、ラインは動いていないが、見所はそんなものではないのだ。廊下の陳列ケースに並べられたおびただしい数の栓抜きコレクション。なんじゃこりゃぁ、と驚くくらいの数。どこにもコレクターっているんだな、と改めて感心しきり。やっとアマゾン自然館の前に辿り着き、入館料500円で取材開始だ。実はニカはムシがちょっと苦手。好きな人はあまりいないとは思うが、特にゴキがダメです。蝶もあんまり好きではないので、入り口に大量に並べられた標本には、ウゲッ!となってしまった。

さて本題の「なぜ山形にアマゾンか?」の疑問には、入ってすぐのパネルにその答えがあった。鶴岡出身でアマゾン研究家の山口吉彦氏が所有するコレクションをここに展示しているのだ。ちなみに氏はここの館長も務めている。しかも自宅にはアマゾン資料館まで作ってしまったという根っからのアマゾン好き。それではということでコレクションを眺めさせていただく。まずは左手奥のジャングルから。虎などの剥製が鬱そうとした森の中にちりばめられており、一番奥には蛇君がいらっしゃる。爬虫類は大丈夫なんだけどね。次の間は蝶だのカブトムシだのの標本ルーム。ここはサクッと通り過ぎ二階へ。階段正面には「世界のおもちゃ展」が特別開催されている。その奥が講義室。この壁にも無数の蝶が・・。いや〜早々に退散ですな。



さて、アマゾン自然館取材を終え、ほっとしたところで次は「文化創造館」。なんだか仰々しいネーミングだが、どんな所なんだろう?と国道を挟んで向かいの建物へ。こちらは入館料300円だが、アマゾン自然館との共通チケット700円を買っておけば100円お得。早速入ってみると、1Fは古い農具などの展示や郷土の風景写真展といった感じで大したことはない。が、問題は2Fである。階段を上がると地元出身の彫刻家・渡部星村氏の作品、森敦氏の原稿などはどこにでもある地元自慢といったところなのだが、2F右奥のコーナーが凄いのだ。獅子がしら玩具コレクション!がズラリ。基本は日本全国の獅子を集めて展示してあるのだが、小さい土産物から祭りで使うデカイものまであり、しかも購入した場所まで記載されている。これは地元で教育関係の仕事をされていた故・佐藤源治氏のコレクションを展示したもので、非常に興味深い。日本全国至る所に獅子がしら玩具が存在し、その表情も千差万別で見ていて飽きない。あのみうらじゅん氏お勧めの「角兵衛獅子」人形もあったり、牛鬼なんかもあったりで素晴らしいコレクションだ。海外物もあり、テイストの違いを満喫できるようになっている。うーん、恐るべし文化創造館。



ふぅ〜と階下に降り、売店を冷やかしていると書籍コーナーで佐藤翁の自費出版本「天狗・獅子の民芸品」(発行者:朝日村2500円也)を発見。思わず購入してしまった。これは凄いぞ、中を見ると「 18.津軽獅子舞(木彫) 求めたところ:青森市 青森おみやげストアー」などと書かれている。うーん、貴重な資料を手に入れた、と大満足のニカ。レジでお金を払っていると、文化創造館のオリジナルテレカまで発見してしまい即買い。大散財させられた朝日村ではあった。ニカ的には、アマゾン自然館より獅子がしらコレクションの方が大いに気に入ったのであった。

リンク等:
公式ページ

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