35-9:山形県 朝日町 空気神社

所在地: 山形県西村山郡朝日町白倉

取材時期:2006年7月

ジャンル:おいのり系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)
コメント:
山形は朝日町にあるという空気神社。Asahi自然観というところにあるらしい。もともとはスキー場として賑わっていたのだが、最近のスキーブームのかげりもあって、リゾートとして再出発した場所らしい。そこの目玉?として空気神社を建立してしまったのか?この謎を解くために、犬の宮・猫の宮のある高畠町から R113、R287を使って直行した。国道を逸れてしばらく行くと、気になる「コンピニ」を発見!帰りに寄ってみることにしよう。

つづら折りの山道を駆け上がったところに、リゾートホテル発見。なぜかアマゾン自然館もあると思いこんでいたので、ホテル方面に入るも博物館らしき表示は無い。そこで持ってきた資料を確認してみると、なんと朝日町と朝日村を混同していたようだ。Asahi自然観には空気神社しかないことがわかったのだ!それじゃお詣りだけさせていただこう、と少し上の駐車場にMGを停める。

空気神社の幟が立ち並ぶブナ林の参道をゆっくり登り始めると、妙なオブジェが現れる。五行のモニュメントというらしい。「木・火・土・金・水」のそれぞれを表現したいらしいことはわかるが、だからナニ?参道をさらに登ると丘の頂上にたどり着く。と、そこには空気神社の縁起が書かれた看板。それから100円投入型の解説放送器械。その先にジャーンとありました空気神社。平たいステンレス板が四角い枠の上に載せてあるだけのシンプルな造りである。とても通常の神社とは思えない。とりあえず神社なのでパンパンと柏手である。何だか分からないので、100円硬貨を財布より取りだし、まずは案内テープを聞いてみよう。

内容は良く憶えていないが、兎に角空気が御神体の神社で、ステンレス板の下に穴が彫られており、そこに瓶が並べられているという。さらに毎年6月5日に空気祭りが執り行われるらしい。後に訪れた「朝日博物村」で手に入れた「空気ものがたり」(ニカ家の書店で購入可能です)という空気神社縁起書によると、20年以上前に村の有力者である白川千代雄という爺さんが提唱し、その後大分経ってから建立されたものなのだそうだ。どうやらこの爺さん、古木マニヤであったり、芸能オタクであったりと、相当の篤いジイさんだったようだ。もし、建設時にジイさんがご存命であったなら、より珍度の高い神社になったんだろうなぁ、とちょっと残念ではある。

一通りテープを聴き終わってしまうと、特に社務所があるわけでも無く、巫女さんがいるわけでもないので、取材終了。本当なら御朱印欲しいんですけど・・。なんでも、どの宗派にも(宗教にも、らしい)属さない神社なのだそうで、建立費用も町民などからの寄付で成り立っているようだ。ふるさと創生一億円などが注ぎ込まれていない町独自の無宗教神社。ある意味、とっても珍物件であるのは間違いない

写真:
   

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