33-9:長崎県 西海市 西海楽園

所在地:長崎県西海市西海町中浦

取材時期:2006年4月

ジャンル:おいのり系

珍スポ度:☆☆☆☆(☆五個が最高得点)
コメント:
珍寺としては九州最強を誇るという、西海楽園を目指し、佐世保健康ランド「はなみずき」を出発。途中、「丘城」という怪しい城兼民宿などを発見しつつ、七ツ釜鍾乳洞方面を目指す。ハウステンボスのそばにありながら、全く違うコンセプトで年長組の大人達に大人気を博しているという、その楽園が近づいているのは、丘の上に黄金にそびえ立つ大観音像が徐々に大きくなってくることで、すぐに認識できるのだ!

  

おりゃ〜ぁ、とバイクを進め、左手に七ツ釜観光ホテルを見ながらズンズン先へ。するとだんだん道が険しくなり、丘の上の巨大黄金観音様も遠ざかって行くではないか。し、しまった、入口を見落とした、と引き返す。なんと西海楽園への門は観光ホテル駐車場奥にあったのだ。わかりにくぅ、とゲートに近づくと、受付におっちゃん一人。「連休だから特別料金で500円だよ」ということで、ゲートを潜り丘の上にバイクを進める。この丘陵地一帯がいわゆる「楽園」となっているという、珍寺としてはかなり規模のでかい部類に入るであろう。

まずは何をさておき大観音様でしょう。足下までバイクで近寄り、記念撮影。超巨大観音とまでは言わないが、丘の上に設置してあるため、異常にでかく見える。残念ながら胎内巡り等のアトラクションは用意されていないようだ。案内板を見てみると、この大観音横にある十二支巡り霊場を中心に羅漢堂、化石広場、カモ池などが鏤められた一大お祈りテーマパークと見て取れる。ではお次は十二支巡りだ、とバイクで移動。園内かなり広いので徒歩で巡ったら半日かかるような規模。ここは車かバイクでないと見て回れません。ふと気づくと、これはどうかなぁ?生々しいなぁ、と思われる観音様もいらっしゃるので気が抜けないのだ。

 

その十二支巡り。な〜んか、どこかで見たことのある雰囲気、と思ったら、あの北海道は「北の都芦別」中庭にある十二支巡りとそっくり。巨大観音といい、十二支巡りといい、同じ企画会社が提案した物件と見た!その辺を散歩していたおじさんにキキコミをしてみたが、有益な情報は得られなかった。

十二支巡りの直ぐ上にあるのが、羅漢堂。こいつが「楽園」のメイン館なのである。外壁が金ピカなのはともかく、早速中に入ってみる。ドッヒャ〜、とぶっ飛びの亜三十三間堂状態!中央に黒光りの大仏様。向かって両側の壁にひな壇が設けられ、そこに身長約50cm程度のプラスチッキー金ぴか羅漢像が500体ほど勢揃い。特に撮影禁止との掲げられていないので、撮りまくるニカ。「500体のうち、どれかはあなたのお祖父さんとそっくりな像があるはずです」という看板に騙され、じっくり羅漢像さんたちを眺めて行くと、どうも同じ型から造られたと思しき羅漢さんが散見される。最もポーズに特徴のある羅漢さん(片手HGフォ〜のポーズ)を目印に、同じポーズの羅漢さんを勘定してみたところ10体ほど発見できた。ということは両面で20体、500体のうち20体が同じ型から造られたとすると、元の型は25種あるはずだ、などと妙な勘定をしながら、ふと手前をみると、羅漢の間に少し大きめの坊主像が数体ある。どれも素晴らしい表情をなさっているが、なかでもひょうきんな坊さん約一名。そうか、これがあの珍寺大集合に登場してた強烈な坊さんかぁ!

  

さて、羅漢に圧倒されて気付かなかったが、よく見ると参拝者の手紙が拡大コピーして掲示してある。その横に「私はこうして宝くじをあてました」などという、寺にあるまじき文句が・・・。読んでみると、ふむふむ、病気がちの親がいる方がここにお詣りに来て宝くじ当たった!などという礼状のようだ。同じような内容の手紙が数通。うーむ、お詣りすれば当たるってもんでもないでしょう!と突っ込みたくなるが、本人がそう思っているのなら、それはそれで良いのかも・・。何れにしても強烈なお堂である。

羅漢堂で激スピリチュアル体験をした後は、化石公園で和みましょう。その奥にはカモ池もありますので、カモに癒されること可能性も有りますが、陸に揚げられたスワンボートを見て無常を感じることになるかもしれませんので、お気を付けて・・。

 

写真:

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