30-3:東京都 上野 首大仏

所在地:上野公園内

取材時期:2005年10月

ジャンル:お祈り系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)

コメント:
上野公園に首大仏があるのを知ったのは、たしかバヤスフランさんからの情報ではなかっただろうか・・。意外と近場なので、いつでも行ける、と思っているが実際にはなかなか取材できないでいた。そこで今回は、その首大仏を訪ねてみることにしよう。

JR上野公園出口より、上野精養軒方面に向かう。この日も平日の午後、ということで一般市民の数は少ないが、修学旅行の中学生や外人観光客が目立っている。オカリナ合奏団が道ばたで演奏している横を通り、精養軒正面の道を北上。すると左手にこんもりとした丘が、何やら怪しい雰囲気、と思い登ってみると、まず目に飛び込んできたのがパゴダ。仏塔ですね、それなら直ぐ近くに大仏さんもいらっしゃるはず!と思い階段を登り切ると、うわっ。パゴダ左方に珍妙なお顔がぬっとあるではないか。

思わず近づき、写真を撮りまくる。そばにある看板などからの情報によると、どうやら昔はきちんと胴体があったのだが、大きな地震の度に首がもげ、結局関東大震災でもげたまま、修復されずに放置されてしまったのだそうだ。ぢゃ、胴体はどうなったんだい?それはなんと太平洋戦争で金属として供出させられてしまったのだそうだ。うーん、大仏さんの胴体で造った三十八式歩兵銃で戦う日本兵では、やっぱり戦争には勝てません。

さて、首大仏さんをよくよく眺めてみると、何だか変な雰囲気。なんでかなぁ〜と考えてみると、平面なんです、顔が。ふつう首大仏でもきちんと頭部が再現されているものなのですが、こちらさんはレリーフ状になっている。しかも殆ど目を開けていない表情なので、なんだかデスマスクみたいで不気味な事この上ない。このパゴダと首大仏は外人向け観光パンフに載っているのか、写真を撮りまくっている間にお参りに来たのは決まって外人だ。日本人でこんな場所にくるのは一部のマニアか、関係者以外にいないのかもしれない。でも、上野公園にあるんで美術館・博物館巡りでちょっと疲れたときや桜の花見ついでに是非立ち寄ってみて欲しい。歴史を感じることが出来ますよ。

写真:
   

リンク等:

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