28-7:富山県 富山市 ふれあい石像の里

所在地:富山県富山市大沢野町牛ヶ増家高割1092

取材時期:2005年9月

ジャンル:展示系

珍スポ度:☆☆☆☆ (☆五個が最高得点)

コメント:

2005年8月・・、今年は夏休みがとれず、従って遠方取材が滞っていた。そんなこんなで悶々とした日々を送る中、どうしても我慢できなくなり、気がつけば金曜の深夜、中央道をXJで飛ばしている自分がいた。目指すは富山は大沢野にあるという石像群、ということで、この晩は塩尻北IC近くの信州健康ランドにご宿泊。翌朝、早めに出発しR158を上高地方面へ。安房トンネルを抜け奥飛騨から神岡経由で富山県入り。笹津駅近くのダムのそばに、それはある、と聞いていたので神通川の反対側にバイクを進めるも、石仏群らしいものは存在しない。どんどん山深くなって来たので、これは道を間違ったと思い、これから畑仕事に向かうおじいさんを捕まえて、「あの〜、この辺に石像が沢山並んでいる場所があるって聞いたんですが・・」。おじいさん、ちょっと耳が遠いようで、このフレーズを大声で3回ほど。すると「あぁ、それなら全然ちがうべ!国道さ、もっと神岡にもどってまた聞いてみな」と親切に教えていただいた。

お言葉通りR41を引き返すと神通川の対岸に不気味に整列する白い物体を発見!「わっ!あれだ!」と路側帯にバイクを止め写真を撮る。はて?どうやって対岸に渡ればよいのだろう・・・、見渡す限り橋などありそうにない。仕方がないので猪谷方面に南下すると左手に集落が見えてきた。ここなら橋くらいあるだろうと思い、川方面にバイクを向けると、ありました。川を渡りしばらく川沿いを北上すると、ジャーン、でました石像群。

 

バイクを入り口に寄せ、早速取材開始。噂通り夥しい数の石像が整然と並べられている。しかも全て普通の人の像。中にはギリシャの女神像などもちりばめられているが、基本は椅子に座った個人像であり台座部分にはその人の名前が「ホリイ」とか「保」とか彫り込まれている。この石像の里は富山で成功した実業家のじいさんが、身近にいる人々の写真を勝手に中国の石材加工所に送りつけ造らせたものらしい。そのため台座に彫り込まれた文字も結構間違いがあったりで楽しめる。

いったい全部で何体の等身大石像があるのだろうか?石像の里はすり鉢状の広場になっており、ひな壇の上の方までズラッと石像が並べられている。手前の平地は少し草刈りがしてあるが、奥へ行くと全くのあれ放題となっており、少し分け入って行くと足下でニョロリと蛇君のお出まし。我慢してもう少し行くともう一匹いらっしゃる。うーん、さすがにライディングブーツと革パンツを履いてはいるものの、これ以上の前進は止めておこう。

残念ではあるが、誰も居ない川沿いの草むらで蛇に咬まれて動けなくなるのはゴメンだ。当然PHSも圏外だし・・。ということで手前の石像群をじっくり拝ませていただく(石仏じゃないから拝まなくても良いとは思うが・・)。たいていは座像なのだが、中にはとんでもないものに座っているおばちゃんもいる。なんと虎に乗って頭を撫でているおばちゃん・・。実際に虎に乗った写真を送りつけたはずもないし、このおばちゃんの像は虎に乗った形で作製してね!とお願いしたに違いない。しかも台座には「高田れの子」と読める文字が刻んである。恐らく中国の彫刻師が文字面をみて、「そ」を「れ」と彫ってしまったのであろう。インパクト大のため、石像の里おもしろ大賞を差し上げます。うーむ、楽しすぎるテーマパーク。じっくりみて行くとキリがない。

←大賞の「高田れの子」さん! ←「山口」さん

このほか羊に乗る「ウオノミ」さんや、どう見ても「マリコ」に見えないおじさん。ちょっと怖いぞフランケンシュタインばりの「山口」さんや、ツンとすました「小泉」お母さんなど、なぜあなたが石像に・・、という代物目白押し。「里」の道路側を守っている十二支プラス変な像たちも、程良い珍スポ感を醸し出すのに重要な役割を演じている。さらに奥に進むと羅漢達が仏陀像の周りに並べられているが、こちらもじっくりみると変な像がところどころ混じっているので気が抜けないのだ。

 ←一番左が「マリコ」さん ←中央「小泉」さん

9月とはいえまだ初旬。異常に暑い石像の里を大汗かきながら草むらを駆け回るニカなのであった。うーん、富山まで来た甲斐があったな〜。

写真:

リンク等:
「Barよよよ」さんのページで石像の里建立のいきさつや、これを造った社長へのインタビュー記事が読めます。凄いです。

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