28-1:山梨県 東八代郡 桃丘コレクション

所在地:山梨県東八代郡一宮町竹原田1364

取材時期:2005年7月

ジャンル:おいろ系

珍スポ度:☆☆☆ (☆五個が最高得点)

コメント:

関東近傍の秘宝館系で取材が出来ていなかった「桃丘コレクション」。今回の昇仙峡ツアー午後の部、メインイベントとして取材してきました。国道20号バイパスを甲府から石和方面に走ると「桃丘コレクション」の看板が見えてくる、という情報を元にMGを飛ばす。するとかなり手前から比較的大きな看板があり、人気スポットであることを伺わせる(本当かよ)。さらに走ると誘導看板のある交差点にでるのでそこをすかさず右折。桃直売所の奥が目的の桃丘コレクションだ。

到着だぜぃ、とMGで建物横に乗り付け、カメラ片手に入り口へ向かう。入り口横には巨大男性シンボル石像が立ちはだかり、いやが上にも盛り上がる気分。で、入り口の前に立つと、なんと「開館は午後1時」との張り紙が・・・・。その横にある表示板の「開館中」はいったい何を意味するのだろう!でもあと1時間もすれば開館か・・、と思い直し、隣のショッピングセンターで昼食でも摂ることにしよう。

 

ラーメンを頂き、アイスコーヒーをすすりながら午後1時を待つ。車はショッピングセンター駐車場に置き去りにして、さぁ、取材開始だ、と、先ほどの入り口に徒歩で向かう。しか〜し、入り口は未だ閉じられたまま・・・。マジかよ・・、と館の周りをうろつくも全然開館する気配もない。このまま帰るのは非常に悔しいので、隣にある桃直売所にいるおばちゃんに「あそこは、やってないんですかね?」と尋ねてみる。すると「あぁ、今開けるからね、待っててね」だって!と言うことは直売所と桃丘コレクションの運営母体は同一だったのだ。おばちゃん、レジ奥よりガチャガチャと鍵を取り出し、入り口に向かう。「さっきも横浜ナンバーの車が来て、直ぐに帰っちゃった、悪い事したな〜」って、それ、オレだよ。

そんな、こんなでやっと入館出来た。引き戸から中に入るとまずは受付ロビーだ。そこにはエロカレンダーやアダルトグッズなどが陳列されている。一番右手小窓で入館料1000円が徴収される仕組みだが、おばちゃんと一緒に入館したので、直接1000円を手渡した。おばちゃんに頼み込んでロビーの撮影のみ許可していただき、一枚パチリ。「館内は絶対に撮影禁止ですから・・」と釘を刺される。

 

さて、暖簾をくぐり、いざ取材開始。まずは正面にご神体。さすが桃を館名に掲げるだけあり、巨大木製桃が半分に割れており、中から桃太郎が・・・ではなく、割れた双方に男女のシンボルが彫り込まれている。うーん、のっけから一本取られた。その隣には巨大屏風に春画が貼り付けられている。まずは1Fフロアをグルッと見て回ると、メインの展示は、やはり版画の春画。コレクションとしては比較的充実している方ではないだろうか。壁一面がショウケースとなっており、お約束の下から覗くタイプの福人形や、張り型なども展示されている。コンセプトとしては、あの徳島の「男女神社」に近いモノがある。1Fで一番気になった展示物はモノクロの写真である。さほど大きなモノではなく、今で言うL判が5、6枚展示してあるのだが、要するに大正時代のエロ映像なのである。着物の男女が組んずほぐれつ状態を写したもので、銀杏返しを結った女性と町人風の男が事に及んでいる写真だ。うーん、何か生々しいな。当然ホカシも入っていないので、完全に個人的な写真なのだろうが・・。このシリーズの他、女性の全身写真もあるが、今の日本人の体型を標準とすると妙に頭が大きくて漫画チックである。歴史的な意味もあろうかと思われるため、これは是非一見をお勧めします。

←いただきましたパンフからの画像になります

さて、続いて階上へ。階段途中には妙な油絵が飾ってある。秘宝館にありがちな、ちょっと湿っぽく古くさい感じの絵である。画家の名前も書いてあったが、チェックしてくるのを忘れました。階段を登りきったところに木箱が置かれており、中を観てギョッとした。あの、市松人形と思われるモノが数体ゴロッと横たわっている。こういう場所で観ると何だか不気味だ。その2Fはくつろげるような応接セットが設えてあり、それを取り囲むようにショウケースがグルッとある。その中にも細々したエロ置物などが珍列ならぬ陳列されている。壁には七福神御乱交の図や、先ほどと同じ画家さんの絵も展示されている。その他ホルマリン漬けの生殖器などもあり、不気味さを盛り上げているのだ。

一通り鑑賞させて頂いた後、件のおばちゃんに頼み込んで、パンフレットを分けて貰い取材終了。その後、おばちゃんとの立ち話で、このコレクション館の館長さんは亡くなられた?様で、もうコレクション自体は増えなく、展示替えも考えていない、との事。客が来れば開けるけど、一日に数人の見学者じゃね〜、といった事を聞かせていただけた。当分閉館することはないとは思いますが、絶対に観たい方は電話連絡してから出かけられた方が無難ですね。

写真:

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