28-10:茨城県 牛久市 牛久大仏(再訪)

所在地:茨城県牛久市久野町2083

取材時期:2005年9月

ジャンル:お祈り系

珍スポ度:☆☆☆☆ (☆五個が最高得点)

コメント:
「晴れた日は・・」を読んでから是非再訪したい、と考えていた牛久大仏。やっとその日が来ました、9月のある晴れた土曜日。首都高・常磐道と乗り継ぎ、最近出来た圏央道とやらに入ってみる。なんてことは無い、ものの5分も走ったら直ぐに終点料金所。あれま、とETCで抜け、牛久市街へ。地図を見ると圏央道完成予想図が載っており、それによるとどうやら牛久浄苑の直ぐ横を通るように予定されている。と言うことは圏央道を走っていると「ぬっ」と現れるんだろうな牛久大仏は・・、などと考えていると牛久浄苑の誘導看板が現れる。どうもカーナビの誘導経路とは違うが、やはりここは大仏様のお導き通りに進もう。

市街を抜けると一気に森や畑の田舎道。しばらく誘導されるままに走ると、おぉ!現れました大仏様。思わず路肩の駐車場に車を止め、畑のはるか向こうにいらっしゃる大仏様、激写。3年ぶりの再会に思わず涙してしまうニカなのであった。こんな事をしていては何時になったら大仏様足下にたどり着けるかわかったものじゃない。さっさと車に乗り込み牛久浄苑を目指す。近づく大仏を見ながら、次の激写場所を探し走るうちに浄苑駐車場に着いてしまった。どうやら大仏のあまりのデカさに遠近感が無くなっていたものと考えられる。

 

さて、車を降り入苑所へ向かう。途中土産物屋数件でペナント調査など行ってみたが、空振りに終わった。大仏提灯があるんだから大仏ペナントがあっても良いではないか!と思ったが、牛久大仏開眼が平成5年。すでに観光ペナントブームはとっくの昔に終焉していたのだった。さて入り口でセット拝観券を800円にて購入し、いざ取材開始。

入苑門をくぐると、ダーンといらっしゃる大仏様(別に門をくぐらなくても十分見えるんだけどね)。まずは記念撮影ベンチでお約束の一枚。続いて前回もぶっ飛んだ巻きウンコ型ラホツ。これは牛久大仏頭部にあるパンチパーマ状の髪ボツボツの一つ(実物大)が展示してあるのだ。そのお隣さんは頭部縮小模型。この模型と実際の大仏を一緒に激写。うーん、大仏さんデカ過ぎてどうも現実感が出ないな!さらに行くと、ありました定番顔ハメ牛久大仏バージョン。よく見ると顔の穴の向こうに実物大仏がチラと覗いているではないか・・、なんとお茶目な。

   

では参門をくぐり真っ直ぐに大仏に向かう参道に入る。うーむ、デ・デカイ。これ以外の言葉が無い。なんと言ってもギネスブックにも載ったそのデカさ。120mなのでコンバトラーVも一捻り(前回もそんなことを書いたような・・)。牛久の畑のど真ん中にあり、比較する建物が無いため、どの位大きいのかが良くわからないし、写真に撮ってもイマイチ大きさが伝わらないのはこのせいであろう、などと感心しながらずんずん近づく。青い空に白い雲、ダーンと大仏様。流れる雲が大仏さん背中から生えている羽根の様に見えてしまうのはニカだけではないだろう。真下まで来ると「ここから見上げると大迫力です↑」などというお節介な看板が・・。ついそこから見上げてしまうが、確かに大迫力!参りましたです、ハイ。

 

さて大仏さん裏手に回り胎内巡りの入り口へ。ここにたどり着くまでも生け垣が梵語で書かれたお経になっていたりするので気が抜けないぞ。係りのおばちゃんに入り口で購入したセット拝観券を差し出し、靴をビニール袋に入れ、胎内巡り開始だ。何人かギャラリーが集まった時点で入り口ドアが閉まり内部が真っ暗となる。この先は撮影禁止でしたので映像はありません、レポートのみで勘弁してください・・。真っ暗の中、「この暗さはみなさんの心の闇を現しています・・」等々、ありがたい説教が一通り終わると反対側のドアオープン。その先には黄金の観音様がレーザー照明されているスペーシーな空間。側面の照明にも十分な計算と配慮が感じられる。やはりそこら辺の安っぽい珍スポとは格が違う。そこを過ぎるとお盆の時期の「万燈会」にて使われた灯籠などが展示してある。階段を登り写経スペースを通過し最上階へのエレベータ入り口へ。エレベータ乗り場前には特別展示「大仏様足の親指(実物大)」があり、ここだけは記念撮影OK。ウハウハと写真を撮りまくりなのだ。しかし足の指デケ〜!



一気に地上85mの胸部分に駆け上がり、そこに安置されている仏舎利に手を合わせる。見晴らしが良い位で特に珍なものは無い。実際に巨大物胎内に入ってしまうと、何だか高層ビル内部にいるようで、あまり有り難みが感じられない。さっさと下に戻るためエレベータ待ちをしていたら、この日は参拝客が多く、メインエレベータでは運転が追いつかないため、袖の部分にある二号機エレベータに乗せられた。案内のおばちゃん「あら〜、あんたたち憑いてるね!このエレベータは滅多に動かないのよ」って、大丈夫かいな?

エレベータ降り口には土産物売りつけ攻撃が待ちかまえている。木彫り大仏や線香、数珠にお守り等ジジ・ババが喜びそうなお宝がごっそり。その中で珍スポファン、特に巨大物ファン垂涎のお宝発見!その名も「超高層大仏をつくる」(永田 良夫 編著:鹿島出版会)という本である。おぉ、すっげ〜欲しいと思い定価を見るとなんと頒価4500円也。しか〜しその上に「1000円」の値札が付け直してある。思わず即買いするニカ。恐らく売れ残り大処分価格なのであろう、これは絶対にお買い得。売店にはもう数冊しか残ってなかったので、欲しい人は牛久へ急げ!(ネット本屋でも検索に引っかからなかったぞ!)

資料本をゲットしてホクホク顔で階下へ。そこは黄金ミニ牛久大仏像が林立するお祈りの場、蓮華蔵世界なのだ。一体数万円からぅん十万円するミニ大仏を購入し、お祈りをした後壁にズラッと並べておくのだ。遺骨の安置場所としてはなかなか気の利いたものではないか。まだ空きスペースあったので興味のある方はどうぞ・・。さらに下の階へ進むと、そこは先ほどの写経スペース。流れる雲をイメージしているのだろうか、壁の照明も凝っている。前回は急いで回ったので写経はパスしたが、今回は十分時間を取ってある。200円を料金箱に投入し写経用紙を筆ペンを取り上げ、壁の写経台へ。これがまたフィルムをチェックするときに使用するライティングボックスの様で、なんかかっちょ良い。心を落ち着け写経開始。「南無阿弥陀仏・・・」と集中して薄く印刷された文字をなぞっていると、遠くからおばさん集団の声・・・「あらっ、写経の間だわよ、あらやだ写経やってるひと居るわよ・・どれどれ」とニカの肩越しに覗く。う・うざいが構わず続けると、なにやらガヤガヤと去っていった。ニカが写経をしている30分程度の間に、何組かのおばさん集団がやって来たが、ほぼ全ての集団が同じ行動を取ったのには驚いた。

写経も堪能し資料本も手に入れ、大満足のうちに取材は終了したのだった。また行きたい牛久大仏。

写真:

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