27-8:群馬県 高崎市 山徳園 洞窟観音

所在地:群馬県高崎市石原町2857

取材時期:2005年6月

ジャンル:おいのり系

珍スポ度:☆☆☆ (☆五個が最高得点)

コメント:
高崎観音といえば、あれね!と知っている人も多いであろう、何せあんなにデカくて目立つのだからね。でも、白衣観音の直ぐ近くに洞窟観音があるの知っているのは相当の高崎通か珍スポマニアではなかろうか。どんな地下世界が展開されているのか、すんごく楽しみ〜。

白衣観音から一度山の麓まで降りてから、別ルートでまた山を登る。白衣観音のメイン参道は一般車両通行禁止だからだ。またしてもカーブを楽しんでいるうちに頂上のバス停留所(白衣観音最寄り)まで到着。近くには閉園になってしまったカッパピアがある。ここはかなり珍度の高いテーマパークだったらしいので、取材できなかったのが非常に悔やまれる。ここから下ること数分で洞窟観音方面への分岐。標識通り行くとありました洞窟が。白衣観音から歩いてくるのにはちょっと無理な距離だ。

洞窟入り口右手に受け付けあり。大音響でBGMを掛けながら完全に読書の世界に浸っている受付のおじさん一人。「あの〜・・・、大人一枚ください」で何とか気づいてもらい、JAF割引で700円を支払った。洞窟のあとは資料館もみれるよ、との言葉に押され、まず洞窟内部へGO。この洞窟は高崎の豪商だった山田徳蔵氏によって造られたものである。徳蔵翁が30歳から坑道を掘り始め、昭和38年に80歳で亡くなるまで造り続けた気合いの入った洞窟である。後で山徳記念館に掲げてあるパネルを読むと、その壮絶な造成過程がよくわかる。

さて洞窟入り口より取材開始!6月だというのに気温35度だったが、さすが洞窟はひんやりして気持ちが良い。でも、なんか妙だなぁ、この雰囲気。洞窟というより地下壕みたいだ。そう、あの埼玉は吉見百穴にあった旧日本陸軍の航空エンジン工場に使われていた地下工場に似ている。その原因は壁全体がコンクリで塗り固められているからだろう。そのトンネルの左右所々に祠があり、そこに各種観音さんが祀られているのだ。しかも何故か前面を金網で覆っている。こうなると何だか有り難みに欠けるんだよな〜、写真もうまく撮れないし・・。

不気味な雰囲気の通路をどんどん奥へ進む。なんだ大したこと無いじゃん、と油断していたところ突然、洞窟一番奥のメインお祈りドームに出た。うーん、耕三寺の石仏塔を思わせる観音様乱立状態、み・見事だ!お隣の高崎白衣観音の陽に対して、こちら地下霊場の陰パワーも凄いぞ。パンフには「翁の傾注し燃焼させたエネルギーは、今、深く静かに沈潜し、昇華して、訪れる人に無言のうちに生きることの素晴らしさを語りかけているのです。」とある。そうだろう、そうだろう。

洞窟を抜け山徳記念館に向かう。ここは主として徳蔵氏の大正・昭和初期の漫画コレクションを展示する場所である。あの「のらくろ」なんかも沢山展示されているが、ニカはむしろ洞窟建設の顛末を詳細に報告したパネルの方が印象的だったのだ・・。

写真:
   

リンク等:
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