27-6:群馬県 新田郡 三日月村

所在地:群馬県新田郡藪塚本町

取材時期:2005年6月

ジャンル:展示系

珍スポ度:☆☆☆ (☆五個が最高得点)

コメント:
30年くらい前であったろうか、深夜枠でやっていたTV時代劇「木枯し紋次郎(木枯らし、ではないらしい)」。まだ子供だったニカには再放送を少し観たことがある位の記憶しかありません。でもあの有名な台詞「あっしには関わりのねえことでござんす・・・」は何となく憶えていますね。その木枯らし紋次郎原作者、笹沢佐保氏の資料館がこの三日月村かかわり〜な「木枯し紋次郎記念館」である。まったく笹沢作品に思い入れは無いが、三日月村にはこの他怪異現洞などというアトラクションもあるらしいので、いざ突撃!

前述、ジャパンスネークセンターより徒歩で移動。坂をかなり登り入村のための関所へ。ここでセット料金1500円を支払い、さらに内部で買い物をする予定のある人は文銭を購入しなければならない。まあ、使わなかったらあとで現金と取り替えてくれますので、江戸気分に浸りたい人には良いかも。入って直ぐの茶店で熱い麦茶を頂き、一休み。順路に従い笹沢氏の記念館「かかわり〜な」に入館する。いきなり巨大CRTで紋次郎ドラマが流されており、中村敦夫扮する紋次郎が悪人をばっさばっさと切り捨て行くのだ。政治家になった敦夫さんも、紋次郎のように悪者政治家もしくは腐敗官僚達をばっさり出来れば良かったのに・・。しかし資料館をざっと廻ると自分が一冊も笹沢氏の著作を読んでいないことが良くわかった。この手の資料館や記念館は作品や作家に対する思い入れが無いと十分楽しめませんね。

 

資料館を出て村内を奥へ向かうと不思議体験ゾーンへの第二関所が現れる。このゾーンは3つのアトラクションがあり、受付お姉さんの提言によりまず「カラクリ屋敷」から体験させて頂くことにした。ここは勝手に見て回ることは出来ない。なんといってもカラクリなので次の間へ行けなくなることも十分あり得るため、お姉さんが案内してくれるのだ。今回は先に受付を済ませた若者カップルと一緒に屋敷を巡ることになった。いろいろ仕掛けがあり、ここで種を明かしてしまうと営業妨害になるので控えますが、小技から大仕掛けまであり結構楽しめます。残念ながら撮影禁止!

次のアトラクションは怪異現洞、ここは一人で入って来ました。洞窟といっても内部はかなり人工的な臭いのする施設で、入り口をから奥へ行くと直ぐに突き当たり、辺りをウロウロすると赤外線センサーかなにかで検知しているのだろう、石棺が横に動きその下に続く階段が現れる仕掛け。基本的にこれから現れる仕掛けは全て此のパターンで行き止まりかと思うと妙な所が開いたりするのだ。うーん、カラクリ屋敷近いテイスト。地底の滝や神社などがあり、ちいとは楽しませてくれるが何かもう少し工夫が必要ではないか。例えばあの蒲郡の風天洞のように神様ワールドにしてしまうとかね。

  

最後は平衡感覚が試される  。建物全体が斜めに造られており、真っ直ぐに立っていられないのがちょっと不思議で面白い。一昔前にこの手のアトラクションは大流行だったようで、同じ施設に会津大観音のある会津村で入ったことがある。こちらの設備の方が大がかりではあるがコンセプトは一緒。一度味わってしまえばもういいかってなもんで、リピーター獲得は難しいだろう。

一通りアトラクションを楽しんだ後、村内を探索することにする。地図に従い山を降りて行く途中に紋次郎の生家があったり、旅籠屋の二階に不気味な旅の姉さんが顔を出していたりで、油断ならない。お約束の顔ハメも紋次郎バージョンとなっており中途半端なレトロ感が素晴らしい。全体的に期待した通りの雰囲気で、篤い思いが迸るB級スポットとはまた違ったユルい珍スポ感を醸し出している。まあ笹沢氏の資料館があるので潰れはしないでしょうが、入村していた観光客数も少なかったので興味のある方は早めに訪れた方が良いかもしれない。

写真:
 

リンク等:
公式ページ

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