26-5:福井県 三方石観音

所在地:福井県三方上中郡若狭町三方1-1

取材時期:2005年5月

ジャンル:お祈り系

珍スポ度:☆☆ (☆五個が最高得点)

コメント:
義手・義足の供養をしてくれるという三方石観音へ行って来ました。国道27号を北上中に案内標識を発見し、山側へバイクを向ける。しばらく急坂を上ったところでお目当てのお寺駐車場に到着。早速取材開始だ。うむ、どうやらライダーの先客がいるらしい、しかもカブにキャンプ用品を積み込んだ本格的な御仁だ。

まずは境内の本殿にてお参りを済ませる。本堂へ上がっても良さそうな雰囲気だったのでブーツを脱ぎ、ご本尊様の前に座り合掌。ちょっとのんびりさせてもらい、本堂の壁を眺めるとスポーツ選手(特にプロ野球絡み)がお供えした札やら提灯やらが沢山ぶら下がっている。そうか、ここは腕や足を怪我した際に、完治をお祈りにくるお寺なんだ!ほう、と感心しきり。

事前の調査では、境内の別棟にギプスや義手・義足の供養殿があるはずだ!と、捜すまでもなくそれは寺務所の正面にあったのだ。早速近づいてみると、うーむ、おびただしい数の義手・義足が供養されている、と思ったら、こいつらはお札の一種でこのお寺でもらって帰り、痛みのある部位をさすると快方に向かうのだそうだ。で、治ったあかつきにはこの義手・義足をお寺に返しに来るの決まりになっている。それでこんなてんこ盛り状態なんだね。でもよく見ると本物の義足なんかも混じっていたりで、ちょっと面白い。

ぐるりと境内を一周し、最後に御朱印をもらって寺を後にした。B級感にはちと乏しいがコンセプトがはっきりした寺であるだけにわかりやすい場所です。帰宅後、ネット調査したところによると、この寺はかの弘法大師が裏山の岩に一晩で観音を彫ったのが始まりで、最後に手を彫り終わる前に夜が明けたため、手がない状態で完成させてしまった。このため、この寺は手足を患う人々の信仰を集めるようになったのだとか・・。うーむ、恐るべし御大師様!、こんなところにも足跡を残していたのね。片手の無い秘仏もあるらしいが、秘仏なので当然非公開でした。

写真:
  

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