26-1:大阪市平野区 全興寺 

所在地:大阪市 平野区 平野本町 4-12-21

取材時期:2005年5月

ジャンル:お祈り系

珍スポ度:☆☆☆ (☆五個が最高得点)

コメント:

ハイテク仕掛けの閻魔様に会える!ということで、大阪の下町、平野は全興寺に向けて出発した。大阪駅から御堂筋線・谷町線と乗り継ぎ、前日に市内のブックオフで100円にて購入した大阪市内ガイドるるぶを頼りに、平野駅で下車。地上に登りぐるりと見渡すも、寺らしき建物は存在しない。「るるぶ」には駅からすぐ、と書いてあった。そう、この取材当日は「雨」の予報が出ていたので、バイクを宿泊予定のビジネスホテルへ預け、電車での取材なのであった。

住所を頼りに全興寺へ向かうが、すっかり迷ってしまい、結局交番に駆け込んだのだ。「るるぶ」の駅近という情報はかなり怪しく、直行しても徒歩15分はかかる場所にあったのだ。散歩しているオジサンなどに道を尋ねながら近づいてみると、なんと全興寺の入口は平野本町通商店街(サンアレイ商店街)アーケードの中にあったのだ。とっても庶民的なお寺ではありませんか、こんなところにおどろおどろしいハイテク閻魔様、ほんとにいらっしゃるのか?

早速突撃取材開始。なんでも聖徳太子ゆかりのお寺で、いまは真言宗なのだそうだ。アーケードから入って行くと、なんだか映画のセットのような雰囲気。直ぐ右手に寺務所と売店、その奥が本堂だ。まずはお参りをすませ、お目当ての地獄堂へ。みかけは小さな建物であるが、一歩中に踏み込むと・・。いました閻魔様。下にある銅鑼を叩くとビデオが流れる仕組みになっている。右手には屈強な赤鬼が、舌抜き用のカナ梃子を持って待ちかまえているぞ。その横には脱衣婆もいるではないか。左手のひな壇にはお裁きをくだす面々がずらり・・。結構おどろおどろしい感は出ているが、なにせ規模が小さい上に、マニアック感にも乏しいのが残念。

入口横の看板には・・

お父さん お母さんへ
お寺からのお願い!
この地獄道は子供達に「悪い事をしないこと」と「自分の命を大切にすること」を教えるために開いたものです。
お父さん、お母さんむやみに子供に恐怖心を与えて、言うことを聞かせるための材料にしないでください。こわいエンマさまの姿は本来はお地蔵さまのやさしい慈悲の心のあらわれなのです。
これを機会に子供たちと「いのちの大切さ」についてもう一度話しあってください。

とある。うーん、興味本位で取材していると罰があたるかも・・、なんてちょっとビビるニカではあったが、その先に「地獄の音」が聞こえる石穴がある、と書いてあったので早速その穴に首を突っ込んでみた。ごぅぉぉ・・と音がするが、これが地獄??さらにその先に涅槃堂。なんだか宇宙的な空間で、ちょっと新興宗教のテイストもありか?その隣には地下に通じる階段があり、真っ暗な洞窟の床に電飾曼陀羅だぁ。さすが真言宗のお寺だけあって密教チックな演出はうまいっ!

小規模ながら、飽きさせない演出の全興寺。わざわざ大阪まで来た甲斐があった、というものだ。帰りに商店街の「六々々屋」(なんて読むの?)さんでお昼にうどんを頂きました。かなり旨いです。

写真:

リンク等:
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