25-8:大阪市 環境事業局 舞洲工場

所在地:大阪市此花区北港白津1−1

取材時期:2005年4月

ジャンル:展示?系

珍スポ度:☆☆☆ (☆五個が最高得点)

コメント:
「噂の東京マガジン」でも取り上げられた大阪のゴミ焼却場「舞洲(まいしま、と読む)工場」に行って来ました。実は大阪行きが決まったのが出発日の二日前。舞洲工場内部見学は一週間前までに連絡しないとならないので、とっくに期限はすぎているのを承知で電話してみた。案の定、「見学はでけへん、一週間まえに連絡してもらわなあかん」と取り付く島もない。かなり粘ったが結局断られてしまった。では、外観だけでも写真に納めようと、能勢から直行したのだ。423号線南下し市内入ったところで西へ向かい、USJの近くを走り人工島である舞洲に入る橋を渡ると、おぉ!目の前に広がる奇妙な光景。す、凄い!すごすぎる舞洲工場。なんだかちびまる子にでてくるインド風宮殿をマンガのまま造ってしまった雰囲気。橋を渡った左手のみならず右手にも同じような建物が・・。看板に従い左手の環境事業局へ。

入り口門が半開きになっており、敷地内部に数人の人影が・・。これはラッキー、とバイクを乗り入れると環境局のおじさんと思しき人が寄ってきて「あんた見学かい?予約が無いと見学でけんよ」ときた。ニカ、知らないふりをして「え〜っ!予約がいるんですか!わざわざ横浜から来たのに」とナンバープレートを指さす。おじさん、しばし考え込み「ほな、特別にみせたる、バイクそこに停めてや、見学コース全部で1時間くらいかかるで」と来たもんだ、ラッキー、ほへっ。そそくさとバイクを駐輪場へ突っ込みカメラの準備などを始めた。ツアー開始までまだ時間があったので、その奇妙な外観の写真を撮りまくる。うーん、これが600億円かけたゴミ焼却場ね、確かに焼却場には観えんな、などと感心しているうちに集合がかかった。

今回のツアーは家族連れ4,5組。若いカップル1組。あとはニカといった陣容。まずはエレベータで階上のレクチャールームへ。件のおっちゃんの講義から始まった。この施設はオーストリア人建築家故フンデルトヴァッサーがデザインしたものなのだそうだ。自然と建物の調和を大事にした建築家で、世界中に有名な建物を残してきたそうだが・・。レクチャーに続き環境事業局作成ビデオ放映。まあそこそこうまく造られている。その後、いよいよツアー開始。フンデルトヴァッサー氏によると「自然はどれをとっても同じ物は二つと無い。従ってこの焼却場もなるべく自然に近づけるため、曲線を多用しているのだ」という言葉どおり、廊下も妙にウネウネしており不気味だ。

そうこうしているうちに制御室や外観模型展示などを過ぎ、森をイメージした広場へ辿り着いた。その正面には巨大なスクリーンがあり、そこではPOM君というちょっと無理のある星形キャラと「マジックさん」と「マイッタ」さんの漫才コンビが環境問題についてギャグを交えた教育ビデオが流されるのだ。これが、結構サブいノリで、観ているのが結構つらい。漫才コンビCGの動きが画一的で、今時のゲーマーからみたら二世代くらいまえの技術レベルなのかもしれない。その後、各階を見て回るが、それほど驚きのオブジェとかは存在しなかった。

最期まで案内されて、結局何のために舞洲工場の外観をこのようなものにしなければならなかった理由は良く理解出来ずに終わった。兎に角、こんなゴミ焼却場、世界に二つしか無いんだから是非観に行くべし。

写真:
  

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