24-7:静岡県 伊豆高原 市松人形館

所在地:静岡県伊東市八幡野1183 伊豆高原駅 やまもプラザ2F

取材時期:2005年2月

ジャンル:展示系

珍スポ度:☆☆☆ (☆五個が最高得点)

コメント:
伊豆は伊東温泉企画。夜の宴席での珍スポ情報提供によりその存在をキャッチしました。なんでも伊豆急車内に「これでもかぁ」と中吊り広告にあるその正体は、「市松人形」。車内の様子はかなり不気味なものであったらしい。

そこで、明朝、MGFにて取材に向かった。確か宴席で見たガイドブックには伊豆急「伊豆高原駅」近くにあるような記述があったな、と思い出し、まあ近くに行けば看板でも出ているだろう、と甘く考えていたのが間違いの始まり。我々の持っている大まかな地図には「市松人形」の文字は皆無。あるのは「ドールガーデン」や「ろう人形美術館(メキシコ館)」・・・ここは行きましたね・・・、「人形の美術館」。うーむ、たぶん伊豆高原の「人形の美術館」だろうと思いMGFを乗り付けるも、外観は市松とはほど遠い洋館だ。入口まで行って見るも珍のかほりがせず、撤退する。さて?どこにあるのやら??あまり時間がなかったので「おもしろ博物館(城ヶ崎文化資料館)」を取材し、帰る前に駅のトイレを拝借しようと立ち寄った駅ビルにそれはあったのだ。看板も一切でていないので、車で来る観光客をまったく無視している。しかも伊豆高原って妙な美術館が沢山あって紛らわしいことこの上ない。

で、早速取材開始。入口階段まえの立て看板をみるとなんと入場料1260円。一瞬迷ったが、突撃っ!と階段を登る。すると受付にお上品なおばさまがいらっしゃる。写真も館内の雰囲気くらいなら撮ってもOK牧場といって頂いたので、いざメイン展示ルームへ。市松といえば市松模様。なんで市松かというと江戸の有名な歌舞伎役者(女形)で佐野川市松って人が好んで用いた図案なのだそうだ。で、その市松氏を模して造ったのが市松人形というで、当時のお金持ちの大人達(性別問わず)が着せ替え遊びをするために購入したらしい。しかも超〜高いので、一般町民には全く手が出ない代物だった。それらオールドイチマツが一堂に会したこの人形館は非常にマニアックな空間になっています。中には人形修理票ならぬ人形カルテ(筆書き!)があり、そこの処方には「人毛ニテ手当・・」などという恐ろしげな記述があったりで見逃せない。

オールドイチマツだけではなく、現在も市松人形作家をされている方(藤村明光さん)の作品もあり、こちらは実際に抱きかかえられるようになっている。抱いたポーズは遠慮無く撮影してね、だって。さらにここにはオールド着物の展示もある。天然マユからつくった珍しい江戸着物なんかもあったりで、ちょっと驚きです。おばさまが煎れてくれたお茶をすすりながら、市松人形本を眺めさせてもらい、ホッとしたところで、売店へ移動。これがまたマニアックで、古裂(ふるさき、と読むのだろうか?)といって、古い和服の端切れを販売しており、またそれで作った小物類も置いてあるのだ。その売店の一画には小物製作コーナーになっていて、お姉さんが一人、無心に縫い物をしていたのが印象的であった。出口へ向かう廊下のショウケース内にさりげなく置かれた小振り(30cm程度)のオールドイチマツについた値札、27万円にぶっ飛んで、取材は終わったのである。

写真:
  

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