24-3:愛知県蒲郡 延命山 大聖寺

所在地:愛知県蒲郡市三谷町鳶欠14

取材時期:2004年12月

ジャンル:お祈り系

珍スポ度:☆☆☆☆ (☆五個が最高得点)

コメント:
日本一の秘仏&大洞窟延命十界めぐりが楽しめるという大聖寺。やっと辿り着きました。国道23号の電柱に大聖寺の宣伝はあれど、誘導矢印が全然無い。しばらく23号を行ったり来たりして、やっと三谷温泉入り口を海側へ向かう進路を発見。巨大温泉ホテルの横を通過し、少し行くとありました「大聖寺」。駐車場に車を停めると、じいさん達の集団が門松の飾り付けなどを行っているその広場には、デーンとそびえる乃木将軍像が・・。こちらも先ほどお参りした大師像に負けず劣らずマンガチックで、ちびまるこにでも出てきそうな乃木将軍なのでした。

さて、早速十界めぐりに挑戦だ。受付に向かうも誰もおらず、仕方なく入り口より無断入館。すると奥からオバサマが現れ、「よー来たね、受付するね、うーん折角来てくれたから800円でいいや」と嬉しいディスカウント。二名分の入山料を納め左手の洞窟入り口から取材開始。まずは水子供養の地蔵が並ぶ回廊よりスタート。七福神に限らず韋駄天や刺抜き地蔵・風天神(これもどこかで聞いたことがあるな)が、洞窟の至る所にちりばめられている。所々に意味不明のオブジェや仮面・槍が腕に刺さった人などが展示されているのも不気味。また、意味不明度が急上昇するのはインドの女神様がかなりの数いらっしゃるのだ。どうも前日に見て回った風天洞と雰囲気がそっくりではないか?さらに進むと、出ましたエロスペース。やっぱり造っちゃうんですよね、こういう一画を。その次はかなり広いスペースに、もう何だか分からないほどいろいろな神様仏様が・・。半分骸骨になった人間が描かれていたり、凄いことになっています。ここで一応洞窟は終了。

地上に出てくると延命祈祷をしてくれる座敷が現れる(洞内めぐりをしたひとには全員に延命祈祷してくれるそうだが、当日は住職が不在のようで祈祷してもらえなかった!残念!願封じならぬ癌封じ祈祷は別料金〜)。その座敷の天井には曼陀羅?をわかりやすくしたような絵が描いてある。これを畳の上に横になって眺めるのだそうだ。なーんかこれも風天洞の寝拝み観音と似ているな、どっちかがパクッたのかな?などと思いながら横になる。向きは仏壇がある方を頭にするのですね(当たり前か)。じっくり天井絵を鑑賞させていただき、順路通りに次の間へ入ってビックリ!「あんた、誰?」って叫びたくなるようなオッサンが鰹を抱え蛤を持っている図が正面の壁一面に描かれているではないか。これぞ料理の神様・磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)にあらせらるるぞ!食中毒封じの力を持っているらしい。もらったパンフの表紙に、林住職が巨大まな板を前にマスクを口に着け両手を大きく開いている写真があるが、何やらパワーを感じられる図である。機会があれば是非この食中毒封じの祈祷を見せて頂きたいものだ。さらに進むとチベット願掛け秘仏の間で拝観終了。

す・凄すぎる。東海有数の珍スポだけあって、趣向が凝らされており全然飽きずに巡ってこれた。出口に近づくと、受付をしてくれたオバサマが現れ、「どうでした?ミカンでも食べて行きなさい。いま抹茶持ってきてあげるからね」、とのお言葉。石油ストーブの前に腰を下ろすと、オバチャン、山のように籠に積まれた蒲郡ミカンと巨大すり鉢に入った抹茶を振る舞ってくれるのだ。さらに「あんた達、カラオケやらない?今なら歌い放題だよ」、歌い放題っていっても昼間っから誰もいない休憩所で、チベット秘仏に向かって何を歌えというのだ、オバチャン。そこでオバチャンにちょっと質問タイム、ということで、あの「風天洞」との関係を尋ねてみた。すると、風天洞と大聖寺は林住職が運営している兄弟寺との事。道理でテイストが殆ど同じはずだ。風天洞は天然の洞窟を、大聖寺は作り物の洞窟(あとでネット調査したところによると、どうも三谷町が造ったプラネタリウム跡地らしい)を利用して回廊を創り上げたのだ。蒲郡に来た際は是非この二カ所セットで探訪してみてください。

オバチャンに蒲郡ミカンのお土産まで頂いてしまって、本当に楽しい場所でした。

写真:

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