23-10:愛知県 足助 風天洞

所在地:愛知県東加茂郡足助町大蔵

取材時期:2004年12月

ジャンル:おいのり系

珍スポ度:☆☆☆☆(☆五個が最高得点)

コメント:
年末のお仕事大車輪で片づけたため、ポッと週末が空いた。ゆっくり温泉でも浸かってのんびりしたいなぁ、と思いユルユルと起き出した土曜の朝。地図を眺めてウシと相談し長野方面(善光寺)に行くのも良いななどと話しているうちに、何故か西へ向かう事になった。目的地は足助の白鷺温泉で、愛知県である。例の大竹氏の「東海発バカルト紀行」にちょっと影響されて、東海取材も兼ねて温泉へ向けて出発!MGFを西に向けて東名を飛ばすのであった。昼前に出発し、豊田東IC(最近できたICで、東名を名古屋方面に走っていると巨大ループ橋が上にある所)で降り、国道248をいったん南下。その後岡崎市に入ってから直ぐに足助街道を北上し、一本道で足助町へ。香嵐渓(こうらんけい、と読む)を通り過ぎしばらく山道を行くと「風天洞こちら←」の看板が。少し進むと入り口発見。しかーし、これがとんでもなく荒れた上り坂で、先月の車検で車高を4cm上げる前のMGFなら、もうお腹打ちまくりの状況。まず「どうしても風天洞に行くんだ!」と気合いの入っていない輩は、この時点で振り落とされてしまうのだ。道も狭く、上から車でも下って来よう物なら立ち往生間違いなし。「車来るな〜」と祈るような気持ちで駆け上った。幸いにも対向車は無く、無事境内駐車場に到着。で、早速取材開始。

夕方も4時を回っており、日が傾きかけている。急がねば・・・、と思いトランクからカメラを取り出し、ふと後を見ると「自動車観音」に東郷平八郎像が並ぶシュールな空間。戦艦「陸奥」の残骸を祀った祠の他、おびただしい数の仏像。バカルト&宝島別冊で事前情報を入れておいたにもかかわらず、実際に見てみると凄い。さらに山側へ登ると彫りかけの巨大仏像(顔しか出来てない)ものや、首を載っける前の観音様、畜生塚にチンコ神社(お約束ですね)まであるではないか!この山自体も住職が「ユンボ」に乗って開拓したらしいが、広場にはパワーショベルやダンプなどが放置されており、まだまだ開発途中の雰囲気ありあり。洞窟はこの先か?と思ったが、どんどん寂しくなってくるので、引き返した。

駐車場先の売店(これも品揃えが素晴らしい)に入り、声をかけてみる。「あのー、洞窟巡りしたいんですど〜」。奥の間に向けて5回は叫んだだろうか、やっとオバチャンが現れて、それならこっちこっち、と入り口まで案内してくれた。入場は4時半まででぎりぎりだ。入り口ブースのおじいさんに入洞料1000円を渡すとパンフ・印刷されたお札・ローソク・マッチが渡される。「中にお供えするところがあるから、火を点けてね」と、送り出され、いざ洞内取材開始。

洞内のメインイベントは七福神巡りであり、随所に弁天様や布袋様などがちりばめられているのだが、問題は七福神ではない。数的には七福神を遙かに凌駕するインド伝来(たぶん)の女神像が完全に主役となっているのだ。大胆なポーズを決め黄金やブルーに輝く女神が、怪しげな雰囲気を盛り上げている。天然の洞窟にいろいろな仏像神像が安置されており、写真も撮り放題なので、なかなか前に進まない。我々の気配を察してか、コウモリ君までお出迎えしてくれたのにはちょっとまいった。最初に貰ったローソクも適当にお供えして、やっと出口に辿り着く。水子供養スペースがあり、その先は長屋になっている。ここはパーティションが幾重にも切られており、壁という壁に観音様や毘沙門天やらの写真や曼陀羅が飾られている。別の部屋にはやたらと人形が飾られていたり、焼き物や古道具が雑然と並べられたりしているシュールな空間。それを抜けるとお待ちかねの「寝拝み楊柳観音」だ。巨大石の下にちょっと空間があり、その天井に観音様が描かれている。それを寝転がって拝観するのだ。うーん、最後まで飽きさせない。

やっと拝観が終了し時計をみるとすでに午後5時を大きく回っている。一応土産物屋でペナント調査したが、こちらは絶滅でした。しかし、仏教なんだか、ヒンズーなんだかよく分からない宗教施設で、非常に楽しめたのでした。

写真:

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