22-6:静岡県 中伊豆 ロックアート美術館

所在地:静岡県伊豆市下白岩 1436−69

取材時期:2004年11月

ジャンル:アート系

珍スポ度:☆☆ (☆五個が最高得点)

コメント:
伊豆スカ冷川インターより修善寺方面に向かっている時だった。中伊豆町から修善寺町に入る直前あたりで、なにやら怪しげな看板発見!「ロックアート美術館」その隣には「ワイナリー開運十二支めぐり」だって。これは伊豆極楽園の帰りに是非取材せねば、ということで行って来ました。

県道12号から矢印に従いかなり走る。10分以上登ったところでやっと「ロックアート美術館」の看板発見しMGを駐車場へ。名前からして、あの群馬にあるロックハート城のような岩系の珍スポを期待していたのだが、辿り着いてみると至って普通の民家様の建物。早速入館しようとしたが、誰もいない。勝手に鑑賞しろ、という事なのかと思い受け付けの小皿に300円を投入し、中へ入ろうとした時、後ろから品の良いおばさま登場。この美術館オーナーであり、作品の創作者でもある草柳 香風さんであった。ちょっとシャイな男性はおばさまの息子さんであろう。

で、問題の美術作品は、というと廃車となった自動車よりフロントガラスを取り出して、そこに立体画を描いてしまう技法で造られた物だ。地元の歯科医師である吉野石礼氏(現在80を過ぎ歯医者・創作活動ともに現役!)が編み出したこの創作技法に感動した香風氏が弟子となり、5年の修行・免許皆伝後、自分の作品を展示する美術館を一年前にオープンさせたのだ。もともとリサイクルのためにフロントガラスを利用し、作品を造っているのだが、現在ではガラスに限らず木の板やアクリル板なども利用している。彼女の作品は美術展に入賞したこともあるだけに、繊細な風景描写が特徴だ。富士山や京都・金閣寺などを題材として自由に作品を創造している。

創作現場も見せていただける、ということで第二展示場もみせていただいた。そこはなんと美術館裏のビニールハウス。画材に使う岩・石・スプレーなどが綺麗に並べられており、実際に作りかけの作品などもあり興味深い。基本的に木工用ボンドを使って色づけした石やモルタルをガラス上に貼り付けて行くのが彼らの技法である。作業台の周りに並べられた作品には値札も付いているので、購入も可能だ。家族3人、皆さん作品を造っているがやはり香風氏の作品が数も多いし素敵な仕上がりである。ロックアートへの愛情がヒシヒシと伝わる熱心な解説ありがとう!

期待していた珍スポでは無く、超まとも系アートスポットである「ロックアート美術館」。小さな発見であったのだ。

写真:
  

リンク等:
ロックアート美術館公式ページ

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