20-3:栃木県 宇都宮市 性神の館 

所在地:栃木県宇都宮市徳次郎町1478

取材時期:2004年7月

ジャンル:お色系

珍スポ度: ☆☆☆☆(☆五個が最高得点)

コメント:
鬼怒川秘宝殿の次に、こちら性神の館さんにもお邪魔させていただきました。日光バイパス徳次郎口の直ぐそば、バイパスの真横にあります。大々的に看板が出ているわけでは無かったので、ちょっと迷ってしまい、道端で漬け物を漬けているオバチャンに尋ねると、親切に場所を教えてくれた。あの近辺ではかなり有名なのだろう。

さて、館を発見し入り口前にバイクを停める。「日本と世界の性文化を面白おかしく展示する、性神の館はこちらです!」という放送が繰り返し流される。早速内部へ入って見ると、受付には人が居ない。入り口から解説のお姉さん(としておきます)がやって来て「今、先に入った人たちに後半部分の解説を始めるから、一緒に聞きなさい、前半はその後やってあげるね」と、入場料700円を払い、先の団体さん(若者達男女5名)に合流する。

ということで、いきなり歌麿の春画の展示解説から開始。うーむ、凄いぞ、このコレクション。いろいろな場面が版画で表現されており、やはり江戸時代にもこういう情報のニーズは当然あったのだろうなということが良くわかるようになっている。明治時期にこの手の版画が海外に流出した際、歌麿の描いたモノがかなり大きかったので、当時の西洋人はビックリしたのだそうだ。当然、歌麿的にデフォルメしたんですね、あんなに大きいはずがないです。その他、歴史的な玩具(大人の)や、体位を描いた版画など、お約束の品々が展示されている。が、やはり性神の館の最も大きな特徴は、お姉さん(たぶん副館長さんですよね)の解説に尽きるのだ。解説なしでは、ふーん、と見て回って終わりになるところを、その由来や使い方まで説明してくれる。あの、珍宝館のまんちょうさんのように、職業ナレーションをしている様でもなく、ひたすら真面目に説明してくれるところに好感が持てる。

最後の間は、映画(ビデオ)の上映場所になっていますが、この十年くらい、出し物を変更していないような事を言っていたので、どうかな?と思ったが、10分のダイジェスト版を鑑賞させてもらった。これが、お姉さんの前口上どおり笑える内容。女優さんの演技より、男優さんのハッスルぶりが、とってもおかしい。秘宝館にありがちな、とっても湿っぽい最後にならなかったのも好印象でした。

さて、団体さんの解説が終わり、お姉さんと差しで前半部分の解説を聞く。道祖神や、神奈川の金山神社の話題で盛り上がったりして、結構面白かったのだ。この部分は撮影OKでしたが、後半は画像だけ公開され解説が無いと誤解を招くから、という理由で撮影は許可されなかった。前半部分に、大分前の雑誌のインタビュー記事がありましたので、そのうち紹介したいと思います。伊香保の女神館と並び、真面目に性について取り組んでいる施設ですので、大人の皆さん、是非訪れてみてください。昭和50年より営業ということで、よく続いているな〜ぁ。

写真:

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