18-9:東京税関 情報ひろば

所在地:東京都江東区青海2−56東京港湾合同庁舎内

取材時期:2004年5月

ジャンル:展示系

珍スポ度: ☆☆(☆五個が最高得点)

コメント:
東京税関のシーラカンス君に会いに行こう、と思い立ち、東京税関・広報展示室に向かった。東京税関は・・、と地図を探すと、ありました、品川の手前にある埠頭にその存在を確認し、湾岸線を飛ばす。南大井で高速を降り、いざ埠頭へ。ところがいくら探しても税関らしき建物は無い。入国管理事務所はあるのだけれど・・。途方に暮れ、交番に駆け込むと、なんと東京税関はお台場に移転したのだそうだ。例の宝島社「全国お宝スポット秘境めぐり!」の情報が古かった上に、参照した地図までもが古かったのである。気を取り直し、レインボーブリッジ経由でお台場へ。交番では詳細な位置までは教えてくれなかったため、ここでも警備員のおじさんに道を尋ねた。おじさんも良く分からないらしく、この「合同庁舎」ってところじゃない?の情報を頼りになんとか辿り着きました東京税関。あのお台場温泉の隣だったんですね。

で、早速取材開始。とても立派な建物になっていて、「お宝・・」に載っていた広報展示室はどうなってしまったのだろう?と少し不安になる。入り口を過ぎると厳つい警備員にジロと睨まれてしまった。「あ、あの〜展示室を見せてもらいに来たんですけど・・」とこちらからアプローチ。「ああ、それなら二階の情報広場にいってください」と親切に教えてもらえた。エスカレーターで超〜立派なロビーより二階へ。するとありました情報広場。とっても綺麗で、珍のかほりなど一切無い。が、せっかく平日の休日にやってきたのだから取材である。ここは完全無料であるが、解説をしてくれる人もいない。その代わりハイテク機器が多量に導入されており、ボタンを押すと最新の技術で税関のお仕事内容を事細かに解説してくれる。3D映像なども駆使しているところが何とも・・、これも税金で作られているのにね・・。

さて、本題のシーラカンス君は?そう、このシーラカンスの剥製君は、件の「お宝・・」本によると、某国大統領が某建設会社社長に贈ったものだが、もともとワシントン条約に引っかかる動物であるのは十分承知していた。ところが税関に提出する書類の一部にスペルミスがあったため、どうしても輸入することが出来ずに「任意放棄」させられた珍品なのだ。ところが、いくら探しても居ない。ふとワシントン条約の動物たち展示コーナーの右隅にパネルがある。そこには・・・

○シーラカンス
シーラカンスは古生代デボン紀中期(約3億8千から3億7千年前)に現れたとされる古生魚で、両生類の祖先とも言われています。シーラカンスはそれまで絶滅したとされていましたが、1938年、南ア共和国において1体目が発見されて以来、1952年、コロモ諸島周辺やインドネシア近海などで約200体が確認されています。

東京税関が保管するシーラカンスは、1988年(昭和63年)に任意放棄されたもので剥製標本は日本では1体のみです。(他6体は?漬標本)シーラカンス標本は世界でも200体弱といわれております。
ミュージアムパーク茨城県自然博物館のご協力により、完全修復がなされました。長期保管には温度・湿度管理や定期的検査が必要となるため、当分の間は同博物館において展示を行うことになっております。

だって!うーむ、残念。でも、あの手この手で、色々なモノを密輸しようとする手口は驚くべき物があることが分かっただけでも来た甲斐があったというもの。では、また機会をみつけて茨城へ取材へGOですね。

写真:
   
 

リンク等:

・東京税関公式ページ

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