18-7:兵庫県 香住町 海の文化館

所在地:兵庫県城崎郡香住町境1113

取材時期:2004年5月

ジャンル:展示系

珍スポ度: ☆☆☆(☆五個が最高得点)

コメント:
鳥取砂丘でペナントをゲットした後、何気なくR178を丹後半島に向け走行中であった。「海の文化館 魚の剥製1700種展示中」の看板が・・。取材予定には入れていませんでしたが、急遽立ち寄ってみることにしました。この文化館はなにやら円形でモダンな建物。奥には海産物直売センターなどもあり、そちらは観光客で賑わっているというのに、文化館はがらがら。入場料400円(公共の施設なのでJAF割引な〜し)を受付のお姉さんに渡し、いざ取材開始!ちなみに全館撮影OK。嬉しい限りです。

早速階段を登り、展示室へ。階段の途中にも鮫君やらマグロ君がお出迎え。だんだん盛り上がってくるのだ。さてメインの展示室は、というとあの東京水産大学の水産資料館よりは随分狭い、が・・、内容の充実度は負けていない。いや、こちらの剥製は何やらキレイで種類も豊富。見たことのない魚や不気味な深海魚なんかも居て勉強になる。詳細は、こちらもアラカワさんがすでにレポートしていますので、そちらをご参照ください。で、剥製の作製者プロフィールが書かれていた。その種氏の剥製にかける熱い思いが伝わってくるので、館内に掲示されていた物をそのまま転記しますと・・、

剥製の作製者 瀬戸内海水産美術工芸研究所
種 政幸氏のプロフィール
当館には、約450種・1500点の魚類、甲殻類の剥製他1700点の貝類を展示しています。魚は、皮が薄いため剥製の製作、特に大型魚は難しいと言われています。
そんな難しい剥製を製作したのが、香川県庵治町在住の種政幸氏です。種氏は、長年漁業と養殖業に従事し、様々な魚と接するうちに、大海に住む魚の美しさに魅了されました。その美しい姿を保存できたら、世界中の魚を多くの子供たちに見せてやることができる。との熱い思いが剥製の製作に駆り立てました。しかし、その作製はきわめて難しく、数限りない失敗を10年近く繰り返しました。種氏は、失敗にもめげず、不屈の精神で全国の同好の人を捜しつつ、大学の教授、水産試験場、栽培漁業センターなどから指導を受けながら研究を重ねました。さらに、製薬、樹脂、化学会社の協力を得て、やっと、今日の独創的な種氏の魚類、甲殻類の製作技術が確立し、美術工芸剥製の完成にいたりました。(魚類の剥製法、甲殻類剥製法等特許3件、実用新案1件)
ここに、従来、原色図鑑でしか見ることのできなかった美しい魚、珍しい魚、また、水族館で飼育が難しい魚などを展示することが出来ました。
平成10年12月
○種政幸氏の美術工芸剥製は、昭和42年に瀬戸内海水産美術工芸研究所発足以来、新聞、テレビ、雑誌などに数十回紹介されました。また、全国各地でのイベントに参加したり、数多くの展示会も開催し、好評を得ています


うーん、凄すぎ。確かに、他の水族館や展示館の物と比べると色や形など丁寧に造り込んである。ニカなどはスーパーに並ぶ魚しか見たことがないので、本来の魚の色など知るよしもないので、この色が本物に近いのかは判断できないが・・。鯨のチンコなど、突っ込み所も随所にちりばめられていて、気が抜けません。魚好きだけでなく、一般人にも十分楽しめる施設ですので、近くに行った際は、是非立ち寄ることをお勧めいたします。

写真:
    

リンク等:

・観光案内

取材記録18に戻る |  にかのページメイン | ニカ家のページへ