15-7:広島県 尾道 小さな趣味の博物館

所在地:広島県尾道市東土堂町17-25

取材時期:2003年12月

ジャンル:展示系

珍スポ度: ☆☆☆☆(☆五個が最高得点)

コメント:瀬戸内ツアーのまとも系観光地として尾道に立ち寄ってみた。大林監督の映画には何の思い入れもありませんが、評判ではとても良い観光地なのだそうなので、やってきました。駅ビル横の立体駐車場にロドスタをつっこみ、いざ街中へ。まずは昼食に尾道ラーメンでも、と思い観光協会へ。ところが暮れも押し迫った29日に観光案内所などやっているわけがない。当然の様に閉まっていた、が、商店街の中の案内所は開いていた。ここで中華そば屋の「みやぢ」さんを教えてもらい、初めて食べました尾道ラーメン。なかなか旨いです。

一通りお寺など観光しているうちに気になる看板を発見「小さな部屋から世界が見える・小さな趣味の博物館」だって!こ、これは是非取材しなければ、と思い看板の地図通りに移動するがなかなか見つからない。あきらめかけたそのとき、線路横の民家に大きな看板が出現。やっとたどりつけたのだった。早速中に入ってみると前の集団が館長の解説を受けている。と、館長我々の入館に気づき「ちょっと待っていてね、彼らの解説終わったら、あんたらにも説明するから」などと言って、もとの場所にもどり何やら岩石の説明を再開したのだ。
もう入った瞬間から、熱い館長のしゃべくり攻撃で珍度急激にアップ!彼らへの解説もそれから10分程度で終了し、前の集団を解放した後は、我々だ!まずは入館料の300円/人を徴収され、絵皿のコレクション前に。いよいよ皿の解説かぁ、と思ったら、館長「尾道は初めてかい?」「初めてです」「いいところだろう」から始まり、絵皿の上に掛けてある絵を指す。な・なんと尾道の栄枯盛衰の歴史から入ったではないか!これがもう30分以上の講義である。なぜ新幹線の駅が街の中心から遠いのか、とか福山と三原の間に無理矢理新尾道駅を造った経緯とか、江戸時代は銀の海運業で大いに賑わったとか、もう覚えきれないほど・・。
で、やっとコレクションの解説にはいる。コレクションの基礎は島原館長が中国で買い集めたお宝たち。まずは翡翠?でできた船。これは石のチェーンが驚きの技術で造られている。また猫目石コレクション、象牙ならぬカバ頭蓋骨彫刻(これは象牙取引禁止になったためカバが用いられ、カバが激減したため象牙取引が一部解禁になった、という事だそうだ)、太古の地球の水を閉じこめた岩石など、館長の熱い解説が続く。で、館長とっておき・ご自慢のオール水晶製!の五重塔に辿り着いた。巨大です、透明度高いです、素人のニカにはアクリル製かと思ってしまいますが、よく見ると分厚い屋根の内部などに針状模様が見えます。これは非常に貴重な水晶である証拠だそうで、この五重塔だけで家が一軒建ってしまうほどの値段ということで驚きの塔でした。最後に「折角来てくれたから、特別に!」ということで、よく驚きの象牙細工として紹介されている球の中に何重にも球が彫ってあるアレ(名前がわからない!)の石バージョン。これを引き出しの中から取りだし、実際に手に取らせてくれたのだ。さすがに象牙ほどは薄く加工できないので24重などは無理だが、それでも確か6重くらいになっていたのではないだろうか。普段ならショーケースの中に並んで観るだけのものをいじらせてもらって感激です。そんな、こんなで結局1時間半くらいはお邪魔してしまいました。尾道に来たら必見の博物館ですよ。

写真:
  

 

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